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デザインについてかんがえた記事

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主にUXデザイン・デザインリサーチ・HCDデザインについて考えたことをまとめています。
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記事一覧

演劇の集団創作から考える「共創」の意義

こんにちは、コンセントのサービスデザイナーの藤井です。先日、コンセントの部活動(舞台芸術部)として「ディバイジング」という集団創作を実践するワークショップに参加してきました。(私は正確には舞台演劇部ではないのですが、部員以外にも開かれた活動でしたので、便乗しました!笑) ディバイジングとは脚本家や演出家が決めるのではなく、演者全員がフラットな立場で創作する手法の総称を呼ぶそうです。 ディバイジングに必要なのは信頼し合うこと実際にディバイジングをする前に、私たちはいくつかの

デザイナーの立ち位置、当事者性の強さとは何かモヤモヤ考える

こんにちは、コンセントのサービスデザイナーの藤井です。 先月、合同会社レデソン様のTen様に来社いただき「凸凹あるこうカードゲーム」のワークショップを開いていただきました。 凸凹あるこうカードゲームとはまた、このワークショップと同時期に前職で企画した「こまった課?」というゲームもコンセント社内で遊んでもらいました。 こまった課?とは今回、この2つのゲームを遊んだことで見えてきた「デザイナーとしての問題への向き合い方」や「当事者性の強さとは何か」の気づきをお話ししたいと思い

インクルーシブデザインアイデアソンに参加してきました

こんにちは、コンセントのサービスデザイナー藤井です。 2024年9/13〜15の3日間、インクルーシブデザインネットワーク様が主催するインクルーシブデザインアイデアソン2024に参加してきました。 インクルーシブデザインアイデアソンとはForUserではなく、WithUserなデザインを体験する 生活においてバリアがある方(以後、リードユーザーと呼ぶ)と一緒に、フィールドワークやデザインプロセスを実施する3日間です。リードユーザーを含む10名ほどのグループに分かれて、アイ

サービスデザイナーの入社エントリ

こんにちは、藤井さとみです。新卒社員さんの新生活が始まる2024年4月1日、私も気持ち新たに、デザイン会社である「株式会社コンセント」に入社するはこびとなりました。 私にとってコンセントは2社目となり、人生で初めて職場が変わります。入社して約1ヶ月ほど経つということで今の気づきを記事に残しておこうと思いnoteを書いています。 コンセントに入社した経緯きっかけ 元々コンセントのことは経産省のサービスデザインに関する調査研究・プロジェクト受託をしていた企業として知っており

7年お世話になったdas.を退職しました

こんにちは、藤井さとみです。1月をもって新卒で入社して約7年ほどお世話になった制作会社das.(デジタル・アド・サービス)を退職しました。今回は退職にあたって、自分がどのような経験をしたのか・どう変化したのかについてお話したいと思います! 入社の経緯と現在1.入社したばかり、何者でもないわたし 私がdas.に入社したのは2017年の4月でした。周りがよく知られた大企業に就職するなか、比較してそうでもない(ごめんなさい)中小企業に入ったので、とてもドキドキしていていました。

部下マネジメントに役立った書籍10選

こんにちは。COLOGUEでデザインリサーチやチームマネージャーをしております藤井です。2023年4月にマネージャー業務をしておりまして、その活動に役立った!と思う書籍を今回はご紹介したいと思います。 同じく新米マネージャーの皆さんや、マネージャーを育成する方のヒントになりましたら嬉しいです! 今回ご紹介する書籍一覧記事全部を読むのがめんどくさい人向けに、最初にまとめました。気になるものがあればぜひチョイスください! マネジメントの基礎系マネジメントに関わることになりそう

UXシナリオと「キャラクターが勝手に動く」現象

こんにちは、デザインマネジメントファームでデザインリサーチをしております藤井です。最近三文にもならない小説を書くのが趣味でして(笑)、数千字くらいの文を14本くらい書いてようやく気づいたのですが、私は小説家や漫画家などストーリーを作る人がたまに主張する「キャラクターが勝手に動く」派のようです。 私はこの現象がデザイナーやリサーチャーがシナリオ作成のときに求められるスキルなのではないか?という仮説を考えてみました。 そもそも「キャラクターが勝手に動く」というのはどういうことか

デザイナーのマネージャー1年生のレポ

こんにちは。デザインマネジメントファームCOLOGUEの藤井さとみです。私ごとにはなりますが、今年(2023年)4月から自分のチームを持ちまして、部下のマネジメント業務も担当しております。 マネージャーとなりはや半年経ちましたので、今自分が実践していることを共有していこうと思います。 同じくマネジメントに関わる皆様や、逆にマネジメントされる側の方、そして私のチームメンバーの皆さんにとって、何かのヒントになりますと幸いです! (私の)主なマネージャー業務マネジメントの対象マネ

マネージャーとして、目標の進捗確認と評価をする

こんにちは、デザインマネジメントファームCOLOGUEでデザインリサーチをしております藤井さとみです。前回マネージャー1年生のレポを書きまして、今回はもう少し「目標設定とその進捗確認」について書いていこうと思います。(実務ベースでの私はこうやってみています!の例ですので、こんなやり方あるよ!などあればぜひコメントで教えてくださいませ!) このnoteでわかること実務ベースの目標設定後にマネージャーがどう目標に作用するか 目標の達成度合いの報告の仕方(ライティング) 目標

ぴかぴかサービスデザイナー育成記録

こんにちは、デザインマネジメントファームCOLOGUEでデザインリサーチをしております藤井さとみ(HCD専門家)です。今回は近日私が対応している「UX人材(サービスデザイナー/UXリサーチャーなど)の育成方法」をお話ししていこうと思います。 探り探りの内容になりますので、同じように育成・もしくは成長中の方のヒントになればと思い記録を残します。 サービスデザイナーになる人はいる、でも育て方ってあんまり確立されていない気がする私も誰かに「育成してもらった」というよりは、課題を解

文系でも出来る「定量・定性mix報告書」のすすめ

こんにちは。デザインマネジメントファームCOLOGUEでデザインリサーチをしております藤井です。数字が苦手な文系な私でも作れる、定量・定性mixの報告書(レポート)の作成方法を共有したいと思います。 定量分析が苦手(文系)私、私大社会学部卒のTHE文系です。そのため数字・数学・どちらも結構な苦手意識がありました。しかし「定量データ」は大変インパクトがあるので、どちらも扱えてこそリサーチャーだ!と心を改めて、近日は統計ソフトを用いながら定量分析の学習・実践を行っています。

ふわっとしがちなデザイン思考の研修を効果測定する

こんにちは。デザインマネジメントファームCOLOGUEの藤井です。先日、クライアントの新入社員さんに対して人間中心設計の研修を行ってきました。みなさんは「研修」を受ける・設計するときに、研修の効果についてどのように考えていますか。NPSや満足度を計測するなど手法はさまざまですが、結果は研修の当事者にとってはあまりピンとこない、ふわっとした内容だなと私は感じていました。 今回は「研修の効果は、ふわっとしている(ふわっとさせている)」が納得いかなかった(笑)私が、できるだけ効果

PDCAとHCDのサイクルのちがいを考える

こんにちは。COLOGUEでデザインリサーチをしております藤井さとみです。4月には無事人間中心設計専門家に合格できまして、ほっとしています。 さて、先日30代になってからUXを学ばれた社員さんが「PDCAサイクルと比較してUXを理解した」と話されていました。なるほど、一般的なビジネスパーソンは「PDCAサイクル」が馴染み深く、その比較で理解するとUXを理解しやすいのかもしれない…!と気づかせていただきました。 今回はHCD専門家という立場から、PDCAサイクルと比較しながら

7年の企業事例をもとに、ブランディングとは何か、その効果は?

こんにちは、デザインマネジメントファームCOLOGUEの藤井です。近年多くの企業が「ブランディング」に取り組まれていますが、なかなか効果測定が難しいのではないでしょうか。そこで今回は、ブランディング事例をもとに具体的にどんな効果が、どのくらいの速度で起きるのかをお話していきたいと思います。それによって、皆さまのブランディング実施においての目標設定やKPIの設定などに役立つ記事にします。 (定量的な効果ではなく、体感をもとにした内容になっています) この記事のターゲットブラン