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こんな担任の先生を望む

とにかく我が子を愛してくれる先生がいい。それ以上は望まない(そりゃ授業力が高くて人権感覚豊かな先生がいいけど欲を出したらきりがない)
うちの息子、小学校のとき不登校になりかけた。毎日泣きながら学校に行った。担任の先生が体育会系で、威圧感たっぷり怒ったり、いらだつと「死ね」とか小声で言ったり、舌打ちとかするタイプだった。我が子はいわゆる繊細さん、HSCで悪いことをして先生に怒られるような子ではなかったけど、いつも誰かが怒られているようなそのクラスの雰囲気がしんどかったみたい。その時は、校長先生や大好きだった1年生のときの担任の先生、クラスに1人いたサポーターの先生に支えられて1年間がんばった。今思い出しても泣けてくる。それからは配慮もあってか、穏やかな女の先生が担任をしてくれた。
数年後、たまたまその時のサポーターの先生にお会いした。あの1年間の心からの感謝を述べ、それとどうしても聞いておきたかったことがあった。「あのときの担任の先生、うちの息子のこと嫌いでしたよね。」サポーターの方は困りながら、私からは言えないですけど…といってうなづいてくれた。思っていたとおり。うじうじして、学校に行きたがらないようなうちの子は面倒くさかったんだろうな。少なくとも愛を感じたことは一度もなかった。
私も学校の先生をしている。担任したクラスの子は、愛情いっぱい育ててきた。怒りもするし、けんかもするし、一緒に泣いたり笑ったり。それに中学校なら他にも関わる大人や先生はいっぱいいる。
でも、小学校はちがう。ほとんどの時間を担任と過ごす。そこに愛がなければ、どれだけ教室が苦痛な時間になるだろうか。
愛って抽象的で難しい。でもせめて教室は安心で安全な場所であってほしい。子供たちはやっぱり担任の先生が大好きだ。担任の先生の顔色を見ている。愛されたいと思っている。
小学校の先生、難しいかもしれないけれど、どうかお願いします。子供たちのありのままをそのまま愛してください。

そんな息子も今では高校生。しんどい1年はあったけど、その時も、それからも学校には感謝しかないです。個性的な我が子をみんなであたたかく見守ってもらいました。地域の方にも助けてもらいました。
愛情いっばい受けてきました。

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