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三角コーンを通して、大阪の小さな文具屋が佐世保の港町「万津6区」にできること

「佐世保のある「まち」の目印として、三角コーン看板をたくさん置いてみたくないですか?」

そんな一言から、唐突にプロジェクトは始まった。
文具屋であるうちの店のオリジナル商品である「PREFAB SIGN(プレハブサイン)」は、三角コーンを使った看板作成サービスだ。

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はじめは自分のお店用の備品として作ったこの商品は、いまや大手企業の店舗でも採用されながら、全国各地にじわじわと広まってきた。
屋外での使用イメージもつきやすく、お店のロゴマークなども使える三角コーン製の看板だけど、お店の敷地内で設置されることが前提だ。
これがもし、堂々とまちのシンボル&案内板的に活用されたら・・・。

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更には三角コーン看板が設置される佐世保は、100年以上の歴史を持つクレーンがあったりと、物流やコンテナが大好きな私にとっても魅力たっぷりな場所。
なんなら、そのまちをぶらり歩きする時によさそうなアイテムも一緒に作ってみたいというところでも意気投合。

願ってもない依頼だったので、九州の佐世保ではじまろうとしている面白い取り組みに関わらせていただくことになった。
中でも、「万津6区」という場所について、なにかエリアを楽しめるようなグッズを企画してみてよと言われたのでさあ大変。

お店をやってる人間としては、売れないありきたりなグッズを提案することはありえないし、自分が欲しいと思えるアイテムを考える必要がある。
でも、自分のお店の商品や取引先のメーカーさんと協力して、何かを提案するということはとてもわくわくすることだし、ぜひ考えてさせていただくことにした。
更に、どうせなら山下さんがいま考えている流れごと、noteで文章にしてみてくださいとボールを投げて頂いたので、今回はガッツリ企画書のように文章をしたためさせていただいた。
ぜひ実現するのかどうかも含めて、読んで頂ければ嬉しい。

今回アイテムを考える場所 「万津6区」について

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長崎県の佐世保市、JR佐世保駅から徒歩でアクセス可能な港町。
そこに、今回三角コーン看板が設置される「万津6区(よろづろっく)」はある。 

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その中でも目玉になっているのが、佐世保五番街という商業施設の第一駐車場の目の前にある、BRICK MALL SASEBO。
食品加工店舗だった建物をリノベーションしたレンガ木造2階建ての商業施設になっていて、カフェやショップ、事務所などが入居している。

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その入口の壁面には印象的な「6」の文字。
佐世保五番街という商業施設からそのまま繋がる形で、足を運んでほしいという思いもあるそうで、象徴的なスポットになっている。

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ただ、万津6区そのものは、この建物だけでなく広域に広がっている。
その実情をエリアとして目に見える形で展開したい・・・ということで白羽の矢が立ったのが、当店の三角コーン看板こと「PREFAB SIGN」だった。

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万津6区の区域内に、白い三角コーン看板が万津6区のロゴマークと共に規則的に立っていれば、知らずにまちを歩いている人も「なんだろう?」という気づきを得るだろう。

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更に、単3電池駆動で光らせることができるこの看板は、よる歩きの際にも提灯のように優しい光をまちに与えてくれる。
正直これまでに、これだけの広さの場所に三角コーン看板を設置したことはないので、今からどんなことになるのかとワクワクしている。

更に今回は、自分自身、万津6区で販売するならどんなアイテムを山下さんなら企画しますか?と面白いお題を頂戴した・・・というのが今回のnoteを書くまでの流れ。
採用されるかどうかは全くわからないけれど、正直自分のお店以外のアイテムを考えるのは初めてなので、自分の経験から考えたこのまちならではのアイテムをここから妄想させて頂く。

「6」の形のシリコンカラビナ

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見るからに愛らしく印象的な「6」の文字。
この印象的な文字の形状を、とってつけるような形ではなくて、無理なく取り入れて普段も使える道具にしたい・・・。

そう考えているうちに思い出したのが、お店で取り扱いをしているシリコン製のカラビナだった。

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数字の「0」のような形に切れ込みを入れることで作り上げられたこの形に、数字の「6」の上部の部分が加われば、色とりどりの「6」の形のフック付きカラビナが出来上がる。

お土産物として、キーホルダーはド定番もいいところだけど、ロゴマークがそのまま物質化されたような形状で、実用性があったなら・・・。
6という数字にゆかりがなければ成立しないデザインだけど、万津6区だからこそ販売する理由のあるアイテムに仕上がるのではないかと感じている。

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こちらが現段階でのサンプル。
こちらを元に、形や機能面をブラッシュアップして、具体的に提案を行っていこうと思う。

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中に芯材を入れる前から、引っ掛けたときの感触も上々。
奇しくもメーカーさんは同じ九州の大宰府に位置していることもあって、近いところでプロダクトを展開していけるというのは面白いということで引き続き、製品化を目指して企画をすすめていきたい。

港町のイメージを元にしたメッシュバッグ

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万津6区の位置する佐世保は、全国的にも認知された港町だ。
新鮮な海鮮物が並ぶ朝市の開催なども生活の一部として存在している。
前述した大型クレーンだって、軍港として大型艦船建造の必要性から生まれ、今なお稼働している建造物だ。
魅力的な要素はこんな風に、港の存在なしには存在しなかったものばかりだと思う。
そんな港町のイメージから連想したのがこちらのメッシュタイプのエコバッグ。

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インストゥルメンタルさんから販売されているこちらの標準モデルは、中身を魅せるデザインとともに、肩がけ可能かつマチもあることからラインナップの中でも人気商品となっている。
その雰囲気は、漁に使われる網のようでもあって、おしゃれさとともに港町にも合うのではないかと考えた。

また、佐世保は軍港としての側面も持ち合わせている。
せっかくなので、佐世保独特の光る海の煌めきにも通じる鮮やかなイエローに加えて海上自衛隊の軍艦のカラーであるグレーカラーも採用し、男性でも女性でも普段使いしやすいカラーとして展開を考えている。
毎日のお買い物はもちろん、アウトドアやジムに通う際にもガンガン使ってもらいたいと思う。

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また、万津6区の「6」の文字は商品についている小さなタグ部分にあしらうことで、よくあるオミヤゲモノのようにはせずに配置したい。

ダンボールマンが提案する「クレーン」のペーパークラフト

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佐世保には、遠くからでも存在感を放つ「ハンマーヘッド」と呼ばれる高さ62mの大型クレーンがある。
今から100年以上前、大正2年(1913年)に竣工されたもので、なんと現在でも現役。国の有形文化財にも指定されている。

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こちらについては「みんなのダンボールマン」という名前で活動されている小仙浩司さんがペーパークラフトを監修される予定だ。
ぜひぜひこちらにも期待をしてもらえればと思う。

看板を通じて、たくさんの場所とつながるありがたさ

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元はと言えば、お店の備品として作った看板が、こんな風に遠く離れた日本のどこかとつながる仕事になっていくだなんて想像もしてこなかった。

新型コロナウイルスの影響でなかなか現地にいくことは難しいけれど、インターネットを通じて、自分がお店でやってきた経験がこんな風に誰かへの提案として役に立つならばこんなにうれしいことはない。

どんな風に佐世保にコーン看板が設置されたか。
実際にアイテムができるかどうかについてもまた結果が出ましたら共有させて頂ければと思う。

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大阪の気軽にアクセスできない場所にあるお店ですが、今後もnoteを通して皆様と交流できれば幸いです。

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今回の企画は、観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」事業の一環として、佐世保市のDMOから委託を受けた地元の街づくり組織である一般社団法人REPORTSASEBO、そして以前から公私でお付き合いのあったスタッフさんのいるHOTEL SHEブランドなどを運営するL&Gグローバルビジネスのグループであるブランドコンサルティングファームの株式会社水星とが協業で取り組まれる、いわば佐世保市のリブランディングのプロジェクトへの参加のお誘いを頂いたのが始まりとなっております。機会をいただいた皆様、ありがとうございました。

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