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私達のまなざしを映像化する魔法の道具 『DJI pocket 2』を買わざるを得なかった話

「ああ、これはダメだ。買わない理由が見つけられない」

人は時に物欲に流される。

え、本当にそれ使うの?
なにに使うつもりなの?
家に転がってるあれを使ったらいいんじゃない?

そんな心の声がセルフ再生されて物欲を止めるぐらいには大人になった。
けれど、その声に毎回従えるのならおそらく文房具屋などやってはいない。

わずかな工夫、全体のバランス、OSの進化による体験の向上。
その違いへの嗅覚は、試し続けないと得られるものではない。
騙されたと思ってやっぱり騙されたこともあるけれど、新しい道具が何かを便利にしてくれる瞬間には、脳からいい感じの化学物質がドバドバ出て幸せな気分になる。

とまあもったいぶっているけれど、結論から言うと人生で初めて「ジンバルカメラ」なるものを買いました。

テレビを見ていても、芸能人が手に持ってロケをしていたりするのでご覧になられたことがあるかもしれません。
ざっくり言えば、カメラの部分が水平をしっかり保ち、手ブレのない美しい動画を撮ることができる道具です。

名前に「2」とついてるとおり、見かけは変わらないけれどめちゃめちゃ便利になったこのカメラ。
プライベートや旅行での撮影はもちろん。個人のお店のプロモーションにもめちゃくちゃ使えるなと数日触れただけで確信しました。
能力的な説明はYOUTUBEなどでも多く上がっているので省かせていただき、使いみちを考えずに購入した私が、どんな感じで使いみちを見つけて使っているかを今回はご紹介できればと思います。

手ブレしないってそういうことなのか

この手のカメラは手ブレがないからいいという話はよく聞いたのだけど、正直いまいちピンと来ていなかった。
ただ、幼稚園の送迎バスで酔ってリバースを繰り返し、比較的3D酔いしにくいとされるスプラトゥーンでも三半規管がやられてしまう私としては、一番気になる機能だった。

その予感は予想通り。
いや、正直予想以上の形で味わうことができた。

ふつうに歩いていても、段差を乗り越えても、砂利道を歩いていても。
上下動はもちろんあるのだけれど、すーっとなめらかな動画が撮れてしまう。
でも、ただ単に手ブレを防いでいる以上の気持ちよさを感じて、これはどこから来るのだろうかと考えていたら、カメラを上下に動かした際にその理由に気がついた。

カメラの本体が上下に大きく動いたとしても、カメラの動きはすぐには追いかけてこない。
テーブルを主役に撮影していたのならば、テーブルから目を切らずに違う角度からテーブルをしばし捉え続けてくれるような形で動画を残してくれるのだ。
これはまさに、バスで酔っていた時に先生から、「遠くの景色を見るといいのよ」と言われていたことと同じだ。
視界の中で焦点を合わせる主役を決めずに、バスの振動で揺さぶられていると視界のブレで気持ち悪くなってしまう。本を読んで気持ち悪くなるのも同じ原理だ。
でも、遠くにある建物は、目まぐるしく変わっていく車窓の手前の景色と違って長く見続けることができるので、見ていても落ち着くことができる。

そんなことをすらっとこなしてしまうDJI POCKET 2、恐るべし・・・。
さすがはドローンでもっと不安定な空の上から安定した映像を撮影してきたメーカーが作ったものなんだなあと歩いて撮影するだけでも感心させられてしまった。

もちろん三脚を使わずに上のような長めの時間の動画を撮影する時も、手ブレ補正は優秀な働きをしてくれる。
たいてい橋の上で風に煽られては微妙な振動を動画に反映してしまうスマホでの撮影も、DJI POCKET 2があれば、テレビで見る1シーンのように安定して撮影することができる。

癖は強いけど瞬間的に編集してくれるAI機能

DJI POCKET 2は、スマートフォンと連動して動画の編集を行うこともできる。
アプリを立ち上げれば無線で動画をスマートフォンにダウンロードすることもできるので、想像以上に楽ちんだ。

しかも、AI編集なる機能で動画を音楽に乗せて編集してくれたりまでするというではないか。

ただ、上の動画のようにちょっとばかり残念なのはサンシャイン!とかフォーエバーヤング!みたいな文字キャプションがついてしまい、どうやらその文字を消したり編集することはできないという点。
音楽に合わせてええ感じに複数の動画を割り当てするだけで、ほぼほぼ構成を作ってくれているだけにちょっと残念なところである。
音楽と使いたい動画だけ指定して8割ぐらい動画ができあがって、最後を編集するだけという形なのであればとても使いやすくなりそうなのでDJIさん、ぜひアップデートをお願いできたら嬉しい。

とはいえ、地元を徒歩や電車でまわって撮影するだけで、こんなプロモーション動画みたいなものが撮れてしまうというのは、DJI POCKET 2恐るべしとしか言いようがない。

物撮りでどんなふうに使えるか

さて、本業の文房具屋を考えた時に、どんなふうに活用できるか。
それはまだ試行錯誤の段階だ。
お店へのアクセス方法や、プロモーション気味のビデオを毎日更新するというのもピンとこない。
となれば、やはり商品を紹介するという部分に使いたい。

たとえばこんなふうに商品を色んな角度から回り込んで撮影したり。

商品の組み立て方法や使い勝手を動画に収めてみたり。

商品のフタを磁石で止める瞬間をスローモーションで撮影してみたり。

これだ!という使い方は見つかっていないけれど、一人でやっているお店なので仕様風景を他人の手を借りずに撮影できるというのは本当にありがたい。
DJIのアプリを使えば、DJI POCKET 2を三脚に取り付けて、スマートフォンの画面で撮影状況を確認してズームや明るさを調整、撮影といったことも今回可能になることがわかった。

正直noteと動画の相性は微妙なところはあるかもしれないけれど、静止画だけでは伝えきれない部分もあるので、積極的に色々試して元は取りたいところだ。

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とにもかくにもDJI POCKET 2がある日々はとても楽しい。
3脚やワイヤレスマイク、広角レンズと言ったオプションはもちろん、ここでは紹介しきれなかった様々な小ネタがスリムなボディにぎゅぎゅっと凝縮されている。

撮影機材の進化に触れる喜び。
そして日常を新たな角度から切り取って撮影できる楽しみは、私自身久々に興奮できる体験でもあった。

一眼レフ等の本格的なカメラが、一瞬の美しさを切り取るものなのだとしたら、DJI POCKET 2は私達が何気なく過ごしている時間と、私達の眼差しをテレビのような映像として具現化する魔法の道具のように感じられた。

お店のプロモーションや日々のインスタグラム更新には間違いなく武器になるし、こういった機材があることが当たり前な時代になってきたんだなと今回肌で感じた。
私のようなiPhone 12 PROはちょっと手がでないなーという人には、その差額でこのカメラを買うという選択肢もありですよ・・・という悪魔のささやきを届けられたらと思う。

気になる人はぜひぜひこの感動に触れてみてください。

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