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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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#デザイン

「作るとか」「売るとか」の現在地を求めて

『ストア』ではなく『ショップ』にしたほうが良かったかも。 今年になって唐突に、お店の名前について悩み始めた私。 そんなことを思い始めたのには理由がある。 たまたまストアとショップの違いを調べていたら、「ストアは販売専門」「ショップは作ったものを売ったりもする」というのが分かったからだ。 お店を初めて4年が経ち、気がつけばオリジナル商品をメーカーさんと一緒に作ることも多くなってきた。 つまり、うちのお店の「ドケットストア」は「ドケットショップ」の方が正しいのかも知れない。

RENEW2022を訪れて、「地域のデザイン」という言葉から「地域」がなくなる未来を想像した話

福井県でやってる「RENEW」というイベントはすごいらしい。 そんな話をデザインに関わっている複数の知り合いから耳にはしていた。 そんな、劇団四季のオペラ座の怪人の売り文句みたいな言葉を言われても、疑ってしまう程度には心が荒んでいる。 なにより「すごいらしい」というのは伝聞形式だ。 福井県という立地も、なかなか関西に住んでいて、車などの交通手段をもっていなければなかなか立ち寄る機会も少なかったりする。 でも、そんな「うわさ」は頭のどこかにずっと残っていた。 そんな風に気

雨にも負けない「タフなカバン」にこそ、日々のケアをしてあげたい

「防水機能のついたバッグって憧れるんですけど、どうケアするのがいいんでしょうか」 お客様との会話の中で、そんな質問にハッとした。 私自身、バイクに乗ることもあって、防水性の高いバッグを愛用しているし、その経験を元にお店で販売もしている。 けれど、雨やホコリからパソコンなどの手荷物を守り、安全に運んでくれるリュックなどのケアは正直おろそかだった。 そもそも、雨などに耐えられるのだから強いだろうし、ハードに使っても構わないという感じに無意識に使っていたことに気づき、反省した。

小さなボディに細やかな工夫 iPad miniやスマホに「ハイタイド ガジェットレスト」をすすめたい

ついつい動画を見る時間が増えている。 その理由はいろいろある。 iPad miniがどこに持っていくのにもいいサイズだったり、ネットフリックスやディズニープラスで気になるドラマシリーズが目白押しだったり、いい時代になったとともに追いかけないといけない番組がたくさんありすぎるからだ。 そんな毎日の中で、タブレットやスマホを最適な角度で保ってくれるスタンドが欲しくていろいろとみていた。 スマホケースに一体型にできるタイプや、ブックスタンドを転用するものもあったけど、今回はそん

「だれでもデザイン」を読んだら、自分だけのモヤモヤが宝の山に見えてきた話

「プロダクトをデザインしようとするには、もう遅すぎるのではないか」 そんなことを思ったのは、新社会人になって数年が経った頃だった。 小売業に就職し、全国を転勤しながら店頭で接客をする自分は、かっこいいプロダクトデザインが大好きだし、できれば携わっていきたいと思ってきた。 しかしながら、大学でも文系にすすんだ自分は、図面が引けるわけでもないし、手先が器用どころか超不器用。 憧れは憧れのまま、一生を終えるんじゃないかと薄々思っていた。 でも、あるきっかけから転職し、複業として