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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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2022年1月の記事一覧

「だれでもデザイン」を読んだら、自分だけのモヤモヤが宝の山に見えてきた話

「プロダクトをデザインしようとするには、もう遅すぎるのではないか」 そんなことを思ったのは、新社会人になって数年が経った頃だった。 小売業に就職し、全国を転勤しながら店頭で接客をする自分は、かっこいいプロダクトデザインが大好きだし、できれば携わっていきたいと思ってきた。 しかしながら、大学でも文系にすすんだ自分は、図面が引けるわけでもないし、手先が器用どころか超不器用。 憧れは憧れのまま、一生を終えるんじゃないかと薄々思っていた。 でも、あるきっかけから転職し、複業として

A4コピー用紙活用文具界に激震走る 「PAPER JACKET」がたまらんぞという話

「そこにA4コピー用紙があるからだ」 なぜ、A4コピー用紙を活用する文具を熱く紹介しているのかと聞かれたら、そうこたえざるを得ない。 安価に手に入り、サイズも国際規格、プリンターで印刷をかければ方眼ノートにも罫線ノートにも表情を変えるA4コピー用紙は、私達の最も身近にある文具の一つとっても過言ではない。 私自身も一文具屋としておすすめ文具をセレクトするだけでなく、オリジナルで道具を企画するなど、A4コピー用紙への愛情を注ぎ込んできた。 そして、2022年始まってすぐ、とん

A4コピー用紙好きが高じて 『A4文具の祭典』を無印良品さんの一角でやってみた話

A4コピー用紙はいつだって私達の味方だった。 サラリーマン時代は、印刷するべき資料はもちろん、朝イチのタスクの書き出しやノートの代わりにだって使えるリーズナブルな道具「A4コピー用紙」 その活用方法を調べ、様々な文具に手を出しているうちに、文具屋をはじめた時にも自然とA4コピー用紙を活用できるアイテムが増えていった。 ありがたいことに、そんな文具を集めたnoteはたくさんの方に読んで頂くことができ、「A4コピー用紙 活用」という検索をかけると上位に出てくる記事となった。

千値練の『ピーター・B・ パーカー/スパイダーマン』が最高という話

スパイダーマン旋風が吹き荒れている。 映画の公開がアメリカよりも遅れ、ネタバレに怯えながら耐え忍び、ようやく観たスパイダーマン・ノーウェイホームは本当に最高の出来で、スパイダーマンファンで良かったという感想しかない。 そんな私の手元に、これまた2021年9月の発売予定から延期に延期を重ねてようやく別の時空のスパイダーマンのフィギュアが届いた。 映画の公開から数年が経ち、次回作の予告も出ているスパイダーバースから、中年スパイダーマンのフィギュアが到着したのだ。 そのクオリティ

カバンを企画することを諦めさせた機能性の塊 「TECK KIT SLING」の話

ついついリュックを背負って出かけてしまう。 ノートパソコンやタブレット、書籍やあれやこれや…… 実際には使うことはないものも多いのに、リュックの容量が大きいものだからあれもこれも担いで、結果として疲れてしまいがち。 更には「もしかしたら」という機会は発生せずに、いったいなんのために苦労したのかと嫌になることがほとんど。 そんな自分の悪い癖を変えたくて、色々と小さめのかばんを探していたら、一つ一つの機能が激しく心に突き刺さるスリングバッグに出会った。 年末にまずは自分用に仕