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山下義弘商店

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お店で売ってるもの、売ってないものだけど気に入ってるもの。熱量をもって書き綴っています。
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2021年11月の記事一覧

ぺんてるさんの蛍光ペンが好きすぎて、お店のノベルティのつもりが定番アイテムになった話

蛍光ペンといえば海外の文具メーカーのイメージがある。 それは発売から50周年を迎えたSTABILOのBOSSが個人的に大好きだからという影響が大いにある。 少し小ぶりで、それでいてインキの色と同じカラーリングの本体の色合いがとてもかわいい。 うちのお店で蛍光ペンを作るとしたら、こんな風にかわいいものにしたいとずっと思ってきた。 そんな夢は唐突に叶うことになった。 サインペンでも有名な国内メーカーであるぺんてるさんに、とてもかわいい蛍光ペンが存在していることに気づいてしまっ

繋がるのは「地球のどこか」だけじゃない。 進化が止まらないどこでも窓「Atmoph Window2」の話

「え!? なにこれ? 窓??」 初めて来られるお客様の反応もすっかり慣れてしまった。 そう。窓と言っても本物の窓じゃない。 店舗としては珍しく展示をさせていただいているのは「Atmoph Window2」というデジタルな窓だ。 おうちの中に居ながらにして、世界中の様々な景色を4Kな美しい画質で動画に収め、ステイホーム期間が長かった私の心も少なからず癒やしてくれたアイテムだ。 過去に投稿させていただいたnoteもいまだにたくさんの方に読んでいただいていてありがたい。 ただ

毎日目にする看板だからこそ、優しいモノを作りたい

「その看板、2年前に知りたかったわ」 お客様に商品を説明していたら、そんな言葉をいただいた。 商品とは、うちのお店でコツコツと手作りしてきた「白い三角コーンでできた看板」のことだ。 STAFF ONLYのシンプルな文字と、立入禁止を表すピクトグラムをあしらったシンプルでモノクロな看板。 全国からご注文をいただいている人気アイテムの一つだ。 それを、会社や事務所ではなく、「マンションの1階に置きたかった」というのがお客様の希望だった。 3年前というのは、マンションの理事をさ

うねり暴れる配線を優しさで包みこむ 【インテリアに溶け込む保護チューブ】を作った話

そもそもコードはなぜ絡まるのか。 そんなことを初めて考えたのは、買ってもらった音楽プレーヤーの有線式のイヤフォンがかばんの中でわっちゃわちゃになっていた時だったと思う。 別に頼んだわけでも努力したわけでもない。 それにも関わらず、イヤフォンやスマホの充電ケーブルは気づけば絡まりあっていく。 カバンの中でなら、まだ歩行時の衝撃の積み重なりが原因かな・・・と思うけれど、家の中のケーブルだって気づけばうにょうにょとのたうち回っている。 このコードのうねりを誰かがなんとかしてくれ