農業経営体100万割れについて

日本の農業経営体の数が調査を始めた2005年以降で初めて100万を割ったという。

農業新聞で週間アクセスランキング一位だったし、結構な大ニュースのようだが、私がこのニュースを見た瞬間の感想は
「日本の農家数100万って多いの?少ないの?」
だった(正確には農業経営体には法人や団体も含まれるので農家だけではないらしい)。

そこで、日本の総世帯数と比べてみた。

令和二年度(2020)の日本の総世帯数は5570万世帯(総務省調べ)らしい。つまり2020年度においては、農家は総世帯の1.7%という事になる。

農家が減少しているとはよく聞くが、こんなに少なかったとは。

つまり総世帯のたった2%足らずで、少なくとも米に関しては日本人が食べるすべての分をまかなっているのか。
それって肌感覚的にはあまり納得できない。

単純に考えれば、農家が減ったのなら、農地も減り収量も減るだろう。しかし実際米が足りなくなったというニュースは聞かない。

米離れが進んで需要が減ったため、収量が減ってもまかなえているのか。
それとも農地が集約されて一農家が所有する農地が広くなっているから、収量自体は減っていないのか。

日本の農家数は総世帯数と比べるとたった2%足らずで、農家数100万は確かに少ないといえそうだ。
その上で、更に生じた疑問は「なぜそんなに少ない農家数で日本人が食べるコメを全量まかなえているのか」だ。

これに関しては今後の課題としたい(レポートの締め風)。




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