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BIO+FORM 考 自然と建築の幸せな関係 閑話休題 トークセッション 「暮らしの場を自然に近づける」@益子/参考館 11/19/2023

■環境デザイナーの廣瀬俊介さんからお声がけいただき、2022年の11月19日に栃木県/益子の濱田庄司参考館にて、廣瀬さんとトークセッションをさせていただきました。
トークセッションのイベントは↓

現在参考館にある長屋門の茅葺の葺き替えをおこなっていて、その一連の活動の一環として、このイベントに呼んでいただきました。
茅葺や藁葺きは、地域の農や自然との連環の中で成立する建築資材です。生態系的建築を語る上で、建築をどう風景と接続していくか、ということを考えていますが、その接続方法の一つとして、建築資材の調達の仕組みとしてランドスケープを捉える、というアプローチがあるのだと思います。
今回のトークセッションでは、「周りの自然物、生業との関係性で建築をつくることで風景が整う」というテーマで廣瀬さんとお話をさせていただきました。

・地域、環境との関係性、連環を意識する
・自然との協働による建築づくりを心がける
   ↓
・地域資源、自然ポテンシャルをできるだけ活用する
   環境制御の仕組みとして:風、熱、光、微気象、気候風土を考慮した設計
   建築素材の活用として :地域の地上資源、植物資源を中心に建築をつくる
   地域の生業を育む人  :地域の職人、つくり手と組んでつくる
   ↓
・やがて建築づくりが風景を育む
   里山管理、手入れがすすむ
   同じ素材による地域の建築ができることで風景が整う
   地域の気候風土を考慮した建築の仕様を考える
という、お話をさせていただきました。

会場には建築/インテリア雑誌「コンフォルト」の多田さんもお見えになっていて、対談内容を最新号のCONFORTにて記事にしてくださいました。


目指す生態系的建築は、風景と建築とがさまざまなフェーズでつながるイメージです。暮らし/生業×風景×建築×地域の資源 の連続性、連環性を確保する、ということと考えています。

徳島県神山町の風景

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