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クルエラ

Cruella(2021年製作の映画)
鑑賞:2021/7/7、記事公開:2021/7/9
監督:クレイグ・ギレスピー、脚本:デイナ・フォックス、トニー・マクナマラ

予告編が良くて期待してた。新宿でしかやってないと思ってたけど、買い物ついでのぞいた映画館でやってたので思わずそのまま。時間もちょうど良かった。


アニメは随分前に見たけど、結構感動した記憶がある。犬を101匹も手書きアニメで動かすというコンセプトは今考えても驚愕。意外だったのはビジュアルが洒落たシックなイラストトーンだったこと。

映画は思っていたよりもずいぶん良かった。素晴らしい。エマ・トンプソンも出てきてビックリラッキー。しかもエマ・トンプソンがかなり良かった。もちろんエマ・ストーンも。

はみ出しみ者のお話はついついぐっときてしまい、子供時代のシーンだけで楽しくて嬉しくて悲しくなってしまう。
クルエラがガチで常習窃盗犯だったりするのは「いいのか?」と思わないでも無いが面白かったので良い。
音楽も良かったし、画面のセットや衣装ももちろん良かった。
本当に細かいところまで楽しい。レストランで給仕がもたつくシーンなど、ありそうで無かったアイデアで本当に凄い。そしてそんな気配りが音楽にもセットにも衣装にも注ぎ込まれているのかと思うと目眩がする。気づいて無いだけでいろいろあるだろうな。

お話も面白く悪役の誕生に悪役が一役かっていて、ちゃんと登場人物同士の因果関係も盛り込まれており、かなり良く出来ているんでは無いだろうか。最終的な形に持ってかないといけない制約を上手く使っているようにも見える。

バロネスのすごい人からちょっとあれな感じに移り変わってゆく様子もよかった。この監督(脚本?)は嫌味な人間を描写するネタが豊富すぎる。過去に何かあったんだろうか。本当に細かく色々出てきて、それがいちいち面白かった。エマ・トンプソンも楽しかっただろうな。
本筋のクルエラが困難を乗り越えてガッツで這い上がってくる姿はやはりぐっとくる。泥棒二人も犬2匹も、他のキャラクターもみんな隅々まで魅力的。助手の太メガネの人もよかった。最近いい年のおっさんに「きゃー」って悲鳴あげさせるの流行ってるのかな。あれいつどこで見ても面白い。

「101」は見忘れてた。


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