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好きな水辺:梅ヶ瀬渓谷

千葉にも秘境はある。
養老渓谷駅から歩いていける。
 
ただし気をつけなければならない。
真冬に行ってください。
ヒルに出会いたくない人は……!!
 
※2023年1月の旅行


小湊鉄道に乗って

千葉県が誇るローカル路線・小湊鉄道に乗って旅に出る。
例によって例のごとく金曜(有休)なので空席が多い。
車内はとにかくレトロの一言に尽きる。扇風機。音を立てて開閉するドア。
座席の下から放出される熱風……

養老渓谷までの1往復で元が取れる
年季の入った車内
駅 そう見えないがお土産も少し売っている

ただただボーーーーっと幸せな時間を過ごして、養老渓谷駅で下りた。
下車したもう御一方は温泉街へ向かうバスへ。
私は一人、歩き出した。

大福山、そして梅ヶ瀬渓谷へ

観光客らしき人が一人もいない。
地元のお年寄りの姿(お仕事中)がときどき見られるくらい。
静かだ。

これは山登りなのか?

大福山、とはいうものの、登りの道はずっと舗装道路。山道感は全くない。
でも、空気はいい。快晴でもあり、気分のいいこと限りない。
(トイレはちょっと困ったが詳細は省く)

冬のいい天気の日には 関東平野の良さを感じる

山頂付近のテーブルでランチ。(実は登頂していない)
本格的に誰もいなくて素晴らしい。
ここから、尾根ルートで下っていく。いよいよ山道である。

らしくなってまいりました
余裕がある程度ないと 写真は撮れない

尾根ルートの下りはわりとハードだった。ワイルドというか。気を抜くと転がり落ちそう。
ロープも頼りにしつつ慎重に下って、お目当ての沢にたどり着いた。

やったーーー(実は大福山に登らなくても入れるよ)

梅ヶ瀬渓谷。
 
水辺好きとはいえ、こんな真冬(1月半ば)にわざわざやってきたのには理由がある。
梅が瀬渓谷は、ヒルの天国なのである。血を吸うヤツ。
 
事前にネットで得ていた情報によると、ヒルを避けるには真冬に行くしかないとのこと。
ヒルさえいなければ、春とか秋とかも素敵だろう。
はだしになって、水に足をつけて、沢渡りができるだろうに……(仮定法)

冬じゃなきゃ 足を浸すのに!

それはともかく。
梅ヶ瀬渓谷は秘境の空気をたっぷりとたたえていた。
水はだいたい足首より下レベルの浅さで、トレッキングシューズで問題なく渡れる。
右岸へ、左岸へ。
見事な清流。
周囲の岩壁は、上部から水滴がしたたっている。
静かな静かな渓谷に、水の音がささやかに響く。
ああ、最高!

水の中の葉っぱ 好き
渡りましょう 渡りましょう
好きなギザギザ 好きな川底
謎のオレンジ色も気になる

観光客が本当におらず、しばらく沢を見おろしながら歩いていて、顔を上げたら目の前におじいさんがいて。
「びっくりしたー!」と声に出して言ってしまった。多分地元の方。荷物持ってなかった。その後きちんとご挨拶もしてすれ違った。
いやー、本当に人がいないんだ。私の大好きな人のいない観光地(?)。

苔も いいねえ

養老渓谷駅に戻る。
電車は滅多に来ないが、足湯を使いながら待つことができる。
(小湊鉄道観光では 時刻表を完璧に把握する必要があります)
ふくらはぎの様子からすると、ヒルにはやられてなさそう。

こういうとき 手ぬぐいが活躍!

久々に10キロ以上も山道と沢を歩いて足は棒になっていた。
しかし、清浄な空気を吸い、清流を親しく眺め、よい旅行ができた。
ヒルさえいなければ……他の時期にも来たいのになあ……
 
30分ほどして電車が来た。母子連れと一緒に乗り込む。他に乗客はいなかった。

平日ならではのレアな情景?

5歳くらいの男の子に、運転席が見える特等席を途中から譲ったので、茶ぶどうは大人です。
(最初から 譲れよ) 

寂しくて すこし怖くて とても素敵


(↓↓千葉の海編↓↓)


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