好きになったアイドルが兵役に行く

「ずっと好きだから、安心して欲しい」

そう伝えてから、約1か月が経過していた。
2024年4月15日。
好きになったアイドルが兵役に行く。

今日を含めて、609日。
その間、わたしはテヨンを待っている。

彼を待つ間、何をすれば良いか。
いちばんわたしが知りたくて、うまく聞き出せなかったことは前日のWeverseliveで明言してくれた。

夢を作ること。
夢に近付くこと。
健康のために一日一回、納豆を食べること。
健康な食品を食べ早寝早起き、冷水シャワー。
自分を撫でる。
ギルティプレジャーを習慣化する。

夢なんてない。
夢なんて見れない。
昨日の夜からずっと涙が止まらなかった。

ずっと自分を好きでいてとか。
NCT127の曲を聴いてとか。
他のメンバーを応援してとか。
そんなことは一切言わない。
最後にファンに伝えた言葉は、
一消費者に向けるには余りにも優しい言葉で、
辛くなる一方で、一層テヨンのことを好きになった。

夢を作ること。
夢に近付くこと。
わたしにできるだろうか。
わたしが今目標にしているのはテヨンにおかえりと言うことだけだ。
全て、彼に依っている。
それではきっとダメなんだ。
高尚なことを言わないで欲しい。
嫉妬と自己嫌悪でぐちゃぐちゃだった。

一日一回、納豆を食べること。

多分500000000人くらいやってるやつ

毎日、続くだろうか。
毎日エナジードリンクとコーヒーを飲み、
週末はお酒を飲む。
早く起きて、遅く寝る。
血圧が低くて、朝は死ぬほど辛い。
シャワーを浴びる余裕なんてない。

自己嫌悪で押し潰されそうなわたしが、
毎日自分を撫でる（褒める）なんて。
できるだろうか。
撫でるよりも、責める方が簡単だ。
自分が悪い、自分が嫌い。
毎日その積み重ねで、希死念慮が止まらない。

ギルティプレジャーを習慣化する。
後めたい喜びを与えるもの。
いけないとわかりながらもやめられないもの。
（たくさんある〜🎶）
☝️これだけはマジで任せてって感じ。

テヨンがくれた言葉は、
テヨンをもっと好きになる言葉で、
わたし自身をより嫌いになるばかりだった。

今日目を覚ましたとき、4月15日が来てしまったと思った。今生の別ではないしテヨンが引退するわけでもない。
それなのに、涙は出るし、やる気は出ない。
わたしを奮い立たせるのは、残酷だと思ったテヨンの言葉だった。

今わたしの精一杯をやろう。
自分の義務を果たそう。
その中で、夢を見つけて、近付こう。

顔を洗って、化粧をして。
会社に向かった。
何も変わらない日常だ。
取り敢えず、ボディメンテを買った。
東京は晴れていた。
韓国も晴れているだろうか。次にテヨンに会いに行くときは笑えるだろうか。

笑えるように、生きていきたい。

幸せでいてね。
幸せでいるから。
テヨンがいない間の幸せは、
わたし自身で探すから。