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広島お好み焼き・イン・春日部

義姉の出身地・埼玉県春日部市に、長く地元に愛されている広島お好み焼き屋さんがあるという。彼女と親戚関係になって17年ほど経つが、まったくの初耳だった。

東京にはいくつかの広島お好み焼き屋さんがあり、何度か訪れている。しかし一体なぜ、春日部に?その理由はどうであれ、せっかくの機会なので行ってみた。

店主は呉市の出身で、私の故郷の豊田郡はその隣りに面している。そのおかげで、いろんな共通知己の地名が飛び交い、自己紹介もスムース。地元を離れて長い私の知らない名産品や飲料もあり、それをいただく。

店主の広島弁アクセントが懐かしい。

広島お好み焼きに欠かせないイカ天がうれしい。イカ天抜き入りお好み焼きは久しぶりで気分アガル。

「小学生以上はお好み焼き一人一枚」「シェア禁止」(残したらお持ち帰りはできる)など店主こだわりのマイルールが店内に貼ってある。「広島の子供は小さい頃からおやつに大きなお好み焼きを一枚食べるけんねー」と、私がいつか義兄夫婦に語ったことをリピートする店主。ケンミン魂、炸裂。

広島では熱い鉄板の上に出てきたお好み焼きを小さなヘラで切り分け、箸を使わずに熱々のままヘラで食べるのが一般的。「おーさすがにあちらのお兄さん(私)はヘラで食べようるねー」と目じりを下げる店主。

久しぶりの同県民登場に「若い子はそばダブル(二玉)中にはトリプル(三玉)を食べる」「お好み焼きは夕食前の3時のおやつ」などケンミン節もなめらかに、店主ご満悦。

なんでも店主のお母さんが呉で始めた店をそのまま春日部に持ってきたらしい。お母さんはすでに他界され、今は店主と奥さんが切り盛りしている。

「まだ(日本に)おられるの?また来てください!」と再開の約束を交わし、初訪問の地・春日部をあとにした。

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