ニュージャージーの庭で見かける動物たち②: ラクーン
ラクーンもちょくちょく裏庭に出没する。ただしこちらも観賞用として重宝するなんてことはなく、ただひたすら「庭栽培食物イーター」として嫌われている。
ときどき通り過ぎるくらいなら許せるが、裏庭に面したサンルームの軒下に、一度住みつきそうになったことがあった。
軒下を塞いであったの柵が取れてしまい、その隙間から忍び込んでしまったのだ。
仕方ないので威嚇して追い出すことにした。
何度か試みるが居心地のよさになかなか出て行かない。カタッと物音がして「さては奴め、外に出たな」と思った瞬間裏庭に出てみると、そこにいました達郎。
野生のラクーンを間近で見たのは初めてだったが、動物園のそれとは100%異なる動物だった。
観賞用で檻の中に暮らすラクーンは餌も与えられて文字通り温室暮らしだが、野生のそれは毎日がサバイバル。
顔つきがまるで違う。危機迫る鬼瓦権蔵だった。
3秒ほど睨みあったあと、権蔵は足早に去っていった。
日本でもタヌキが現れる家では作物や金魚などの被害があるときく。
山とか自然のある場所で静かに生息してくれれば問題ないが、天然餌がなくなったためだろう。
人間も動物も共存するのが難しい時代なのだろう。
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