読書で心に響いた名言集(62日目)

超訳 ニーチェの言葉

『力を入れすぎない』
自分の力の四分の三ほどの力で、作品なり仕事なりを完成させるくらいがちょうどいいものが出来上がる。
全力量を用いて精魂を傾けて仕上げたものは、なんとも重苦しい印象があり、緊張を強いるものだからだ。それは一種の不快さと濁った興奮を与えることをまぬかれない。しかも、それにたずさわった人間の臭みというものがどこかについてまわる。
しかし、四分の三程度の力で仕上げたものは、どこか大らかな余裕といったものを感じさせる、ゆったりとした作品になる。
それは、一種の安心と健やかさを与える快適な印象を与える作品だ。
つまり、多くの人に受け入れやすいものが出来上がるのだ。


あまり肩の力を入れ過ぎずに、四分の三の力で物事に取り組む事はとても大切だと感じます。
なぜなら人生は短距離走ではなく、長距離走だからです。
短距離走みたいに、その場その場で全速力で走り続けていたらスタミナが切れてしまい、走る事が出来なくなってまいます。
自分のスタミナを把握して、「この区間では無理し過ぎない様にペースを落とそう」「ここは下り坂になっているから、スピードを少し上げてみよう」など、上手く調整していかないとゴールまで辿り着けません。
また、肩の力を抜く事によって、視野が広くなり俯瞰的に物事を捉えられる様になります。それが良い結果に繋がっていきます。

そんな私は仕事も趣味も家庭も、どうしても力を入れすぎてしまい完璧を求める癖があります。
相手の気持ちを考え過ぎて、相手を不快にさせない様にと自分を追い込む癖もあります。

例えば、文章や言葉で相手に何かを伝える際も、「ここはもっとこういう言い回しの方が分かりやすいかな」「ここの説明が足りないと、伝わりづらいかもしれないな」と考え過ぎてしまいます。

仕事でも、ミスなく完璧さを求めるあまりに一所懸命になり過ぎて疲弊してしまう事もあります。
それは自然と関わる人たちにも、プレッシャーを与えていたのかもしれません。自分が仕事に完璧を求めるばかりに、重苦しい雰囲気を作っていたかもしれません。

これからはもっと肩の力を抜いて、自分の為にも周りの為にも四分の三の力で生きていく癖をつけていきます。

人生は長期戦であり1度きり。
焦らず、1歩1歩を噛み締めながら、楽しみながら生きていきます。


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