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Indie Live Expo2020を見て、伝えたいこと

先日、インディーゲームのための情報番組Indie Live Expo2020がYoutubeで放送されました!Twitterのトレンドにも入り、大変な盛り上がりを見せました。

https://www.youtube.com/watch?v=EeeAxz71mDw

面白そうなインディーゲームや、やってみたいと思うゲームがたくさんあったのですが、ここではゲームの紹介でなく、個人的に特に印象深かった場面について少し書いていきたいと思います!

▼ゲームは国境を超え、文化を伝える

ゲームジャーナリストの徳岡 正肇(とくおか まさとみ)さんによるポーランドのゲーム市場のお話の中で、ポーランドのゲーム文化に大きな影響を与えたという「This War of Mine」というゲームのお話がとても印象的だったので紹介したいと思います。(動画で2:29:10くらいから)

「This War of Mine」はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争をモチーフにしたゲームです。

本作のモチーフはボスニア・ヘルツェゴビナ紛争に伴い、1992年から発生したサラエヴォ包囲だ。プレイヤーは戦火に見舞われた家屋を拠点に、食料や物資をやりくりしながら、日々の生活を送っていく。日中は家屋にこもって道具や食料を作り、夜は物資を求めて街を徘徊する。停戦まで生き延びられればゲームクリアだ。

参考:『This War of Mine』ゲームはついに戦時下の生活を描いた


徳岡さんは制作者の方々に、「ポーランドならワルシャワ蜂起というテーマを扱えばいいのに、なぜボスニア・ヘルツェゴビナ紛争というテーマを扱ったのか」と聞いてみたそうです。

そこで帰ってきた答えは、「出来なかった。ワルシャワ蜂起はポーランド人にとってとても重要なモノであり、ゲームなどといった浮ついたモノで、ワルシャワ蜂起を扱うことは相応しくないという雰囲気があった」というもの。

しかしこのゲームの成功により、「ゲームはポーランド文化を世界に伝えることができるんだ!」という風に社会の認識が変わり、今ではポーランド内でワルシャワ蜂起を扱ったゲームも作成されているのだそう。


今回の話で、私のゲームに対する固定観念を覆されました。

ゲームは遊び、に留まらない。国境を超え、何かを伝えたり、届けたりできる可能性の塊だ。

私自身、ゲームに理解を示しているつもりでしたし、ゲームの可能性に期待を持っている人間でしたが、まだまだ認識を新たにする発見があり、とても嬉しく思いました。

願わくば日本でもこのような、ゲームのイメージを変えるゲームがでて欲しいなあと思います(そう思うんならお前が作るんだよ!と言うツッコミはさておき)。

▼カッコ良すぎる開発者のメッセージ

「東方Project」のZUNさん、「Undertale」のToby Foxさんがインディーゲームクリエイターにむけてメッセージをくださりました。それがとてもかっこいい。ここではそんなカッコいいメッセージの一部を紹介したいと思います(動画で3:25:00くらいから〜)。

Toby Fox氏「ゲームは、誰かの1日を幸せにすることができる。つらい状況が続くとき、その日1日を笑顔で過ごすことができたら、それだけで救われたりするんです。」

ZUN氏「作ってる人間は幸せになって欲しいよ。売れなくてもいいよ。面白くなくてもいいよ。評価されなくてもいいんだよ。自分さえ楽しければいい、っていうのをぜひ見つけて欲しい。」

か、カッコ良すぎる…

インディーゲーム制作者、ひいてはクリエイターにとって希望のようなメッセージ。自身のゲーム制作の原点を思い出さずにはいられない、至言です。辛くなった時はこの言葉を胸に頑張ろうと思います。


▼総括

工夫と努力の籠もった珠玉のゲームの数々、長時間に渡る生放送を続けていた運営の方々、本当に素晴らしい時間でした。感謝と尊敬が尽きません。
早くも次回開催が決定され、数々のイベントが企画されています。今後の展開について気になる方は、動画もしくは公式のTwitterをぜひチェックしてみてください。

・余談
私は英語の勉強を兼ねて英語版の方も見ていたのですが、英語解説をしていた厚切りジェイソンが意外とゲームに詳しくて好感度が上がりました。


ここまでお読みいただきありがとうございました!素敵なゲームライフをお過ごしください!

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