見出し画像

BAG ONEイベントレポ #02 | Spiral Club アフタートーク in Spiral Week


「環境問題を難しいものと考える人がすごく多いけど、私たちは『自分たちの求める社会を実現するための一部分』として、環境問題を考えています」


こんばんは、編集部saです。
本日は「Let’s Talk About Environment!(環境について話そう!)」をテーマに活動するオープンコミュニティ・Spiral Club(スパイラルクラブ)の皆さんに行ったインタビューの模様をお届けします!


4月22日のアースデイに向けた4月1日から4月14日までの2週間、「地球を考える2週間」をテーマに開催されたイベント「Spiral Week」。
弊社が運営する「BOOK & CAFÉ BAR BAG ONE」で開催され、期間中は先日note にてイベントレポートをお届けした服部文祥さんのトークショーや映画上映会、誰でも参加可能な対話の場「オープンミーティング」など、多種多様なイベントが催されました。


最終日クロージングパーティのあと、アフタートークとしてSpiral Clubメンバーのうち8名からお話を聞くことができました。


画像3

今回アフタートークをしてくれた、Spiral Clubのみなさん        (上段・左から)おじゃぴー、りさ、タテチン            (下段・左から)OMG、MOEGI、ねづ、おふじ                 (のちにMarinaさんも合流)


――2週間もの長丁場、お疲れさまでした。
まず、今回のSpiral Weekを終えての率直な感想を教えてください。


りさ:3月の最後までずっとみんなでアイデアを出していて、これが本当に現実になるのかなと思っていました(笑) でもSpiral Weekが始まったらそれが実際に目の前で起こって、知らない人やBAG ONEの近所の方も来てくれて、コミュニティが一気に広がっていく感じがすごく楽しかったです。


タテチン:イベントの種類がさまざまだったので、僕らが普段会わないような多様な人たちに会うことができました。来てくださった方にも刺激を与えられたと思うのですが、何より自分たちが刺激をもらって、また新しいことをしようと、メンバー内で話題になっていることにワクワクしています。


MOEGI:今までこういうイベントをしたことがなかったので、やっている方々をみて「すごいな」って思ってたんですよ。どうやってゲストを呼んで、自分たちのコミュニティ以外の人も来てくれるようなイベントをつくるのかな、って。でも、今回自分たちでやってみて「メンバーそれぞれのもつ繋がりのなかでイベントはできるんだな」と実感できたし、「次もできる」という自信になりました。


ねづ:準備期間を含めて2か月、Spiral Clubのメンバーと初めてこんなに長く、濃密な時間を過ごしました。お互い何を考えているのか、たくさんコミュニケーションをとることができたのがとてもよかった。イベントの内容も、Spiral Clubじゃなければつくることのできないものだったと思うし、2週間でそれぞれのイベントが繋がって、より深く考えることができたと思います。


おふじ:今回一番学べたのはメンバー自身かな、と思います。Spiral Weekでは来てくださった方との対話を通して初めて知ることや学ぶことがとても多くて、これからもSpiral Clubとして活動を続けていくことができるな、って思いました。
個人的にも、コミュニケーションの苦手な友達を誘ったら、見に来て本を買ってくれたみたいで。BAG ONEでしかできない、場所を生かしたイベントができたのかな、と思います。 
(BAG ONEスタッフに向かって)なので、またお願いします!(笑)


画像5

©Nezu Rieko


――ありがとうございます。2週間で15ものイベントを開催されましたが、そのなかでも印象的だったイベントはありますか?


MOEGI:Spiral Clubの一番の目的である「対話の場をつくる」として、オープンミーティングを4回行うことができました。毎回ちがう方が来てくれたし、皆さんすごく満足して帰っていくことが雰囲気として感じられました。また、初めて参加する方が多いなかで意見交換をしてみて、今対話の需要がすごく高まっていると感じました。

【オープンミーティングとは】                      「会議室」を使用しないミーティングのこと。参加者は対等な関係であるため、活発な意見交換が期待されます


おふじ:私は服部文祥さんのトークイベントにとても感動しました。自分も大人なんですけど、すごく「かっこいい大人」だなと……。トークイベントでは気づきがたくさんありました。


おじゃぴー:トークイベントでお呼びした方みんなが、「すっごい楽しかったからまた呼んでね」って言ってくれたのがすごくうれしかったな。メンバーに伝えるの忘れてた(笑) 


オープンミーティング1870_R

オープンミーティング1876_R

Spiral Weekで開催されたオープンミーティングの様子
©Nezu Rieko


――今回あった“出会い”について質問です。
私は荒尾日南子さん(4/7、『クライメートレジスタンスハンドブック』出版記念トーク)と服部文祥さん(4/9、サステナブルアーストーク)のイベントに参加したのですが、日によってお客さんの年齢層や雰囲気がまったく異なっていたのが印象的でした。
その幅広さこそ、今回のSpiral Weekの魅力なのではないかと勝手ながら思ったのですが、そのような「対・人」の“出会い”から、イベントを通した自分のなかでの精神面の“出会い”まで、もしあったら教えてください。


おふじ:オープンミーティングに、私の高校時代の恩師と今一緒に働いている方が、(恩師と私の関係性をまったく知らず)たまたま来てくださりました。つながりがとてもうれしかったですし、その後恩師からもメールが来て、すごく久しぶりに連絡をとることができました。


OMG:私も再会シリーズで……。2年前にSpiral Clubとはまったく関係ないイベントで知り合った方が、「今度カフェをはじめるので、ぜひイベントをしましょう」と言ってくださったんですね。それで、今回のオープニングパーティでBAG ONEスタッフの方に「うちの会社の者です」と紹介されたのが、その方だったという。


一同:え!?


なんと、OMGさんが以前お話した方が、現在編集部でsaの隣の席の先輩だったそう! そんなことあるんですね……。


――不思議な縁ですね。驚きです。
では、次が最後の質問になります。Spiral Weekを経て、環境問題の解決に向けた新たなヒントや発見があれば教えてください。


MOEGI:新しい発見、というよりは「再確認したこと」になるんですけど……。 
オープンミーティングでは、すごく緊張しながら「勉強させてください!」と興味をもって来てくださる方が多かったのですが、ここにいるSpiral Clubのメンバーも研究者ではないので、全員が全員、環境問題の原因を理論立てて説明できるわけではないんですね。環境問題を難しいものと考える人がすごく多いけど、私たちは「自分たちの求める社会を実現するための一部分」として、環境問題を考えています。
実際、私は環境問題のことだけを考えて毎日生きているわけではなくて。
私は「民主主義的な社会をどうやってつくるか」ということに興味があって、気候変動はそこにとても大きなインパクトを与えるから、Spiral Clubとして活動しています。
「みんなが幸せに生きていくにはどうしたらいいか」を考えるなかで、「環境問題」っていう話題をもう少しフラットにして対話をしたいな、という思いを再確認しました。


OMG:気候変動に対しての正しいアプローチは一つだけではないし、それぞれのアプローチや見方があるはずなんだけど、「難しいもの」とか「こうしなきゃいけない」って決めつけて考えられていることがすごく多くて。
今回のイベントでは、環境問題はもっと身近で、自由に楽しくアプローチできるものということを伝えられたのかな、と思います。地球のことを考えるのはむしろ楽しいことだと私は思っているので、それをもっと伝えていきたいですね。


MOEGI:やっぱり継続が重要。これで終わっちゃうと忘れちゃうので。一回で満足しないで、場をつくっていきたい。


タテチン:僕も今みんなの話を聞いて再確認したのは、「楽しむことがいちばん」。持続可能な社会をつくるためには、自分たちの心と体が持続可能じゃないとやっていけないぞ、と本当に思いました。それぞれのパーソナリティとか、それぞれが思う地球の愛しい部分を、それぞれのパーソナルなことから始めて、その人に合ったレベルやアプローチでやっていくことが大事だと思います。



・・・

気楽に、楽しいことを計画しているようなテンションで、環境問題のことについて話していたSpiral Clubのメンバーたち。
インタビュー中もブレインストーミングをしているように、常にテンポよくメンバー同士が会話をしていたのがとても印象的でした。


さまざまな問題が山積みの現代社会のなかでも、大きな課題である環境問題。
ついつい辛く感じて、難しいものだと考え込んでしまいがちですが、「楽しく、おもしろいこと」ととらえ活動するSpiral Clubのメンバーたちは私にたくさんの衝撃と発見を与えてくれました。


今回のSpiral Weekを経て、マイボトルを持ち歩くようになった弊社社員も!
そういった意識改革があちこちで思わず起こってしまうような、真面目でフレンドリーなイベントでした。



写真:Spiral Club・根津 理恵子、編集部

文:sa


ー・ー・ー・ー

Spiral Clubをもっと詳しく知りたい方はこちらから↓


【BAG ONE(バグワン)とは】
出版社トゥーヴァージンズが運営する「本を読む人が集まる場」をコンセプトにした「BOOK & CAFÉ BAR」です。

緊急事態宣言中ではありますが、BAG ONEではオンラインでさまざまなイベントを実施しています!ぜひチェックしてみてください◎


ー・ー・ー・ー

アイコンS

【sa】

入社2年目、4月から編集部配属。今読んでいる本は、服部文祥さんにおすすめいただいた『〈新版〉日本語の作文技術』です。た、ためになる……。精進します……!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?