BMS(弐寺)初心者がハマった罠
お久しゅうございます、痛帝陛下です。投稿頻度が低すぎて「お久しゅうございます」がもはや前口上と化してしまい大変お恥ずかしい限りですが、ちゃんと生きています。
さて、最近陛下くんはBMSという(あの"弐寺"に限りなく近いシステムの)音ゲーにドハマりしてしまい、研究活動のやる気が無いときは大体これで遊んで1時間ほど溶かして無と一体化します。
とは言え初めて間もないド初心者の端くれ、壁にあたったり棒にあたったりミサイルに当たるなどして爆死を繰り返しております。本日は初心者ながらに思った「ある設定」について物申してやりたいと思います。ウソです。Anotherすらまともにクリア出来ないクソザコがなんかブツブツ言ってるな程度に受け流していただければと思います。
BMSとは?!
この辺は知ってる人が読んでもしょうがないので次に進みましょう。
インターネット、あまりにも便利すぎる。ターンテーブルと鍵盤ボタンを指定された順番でリズミカルに操作するだけのシンプルなゲーム、要は「beatmania II DX」いわゆる"弐寺"の同人版です。ピンと来ない方、この記事を読んでも意味不明なので諦めてブラウザバックしましょう。そして動画サイトで「BMS」とか「弐寺」と検索してみましょう。人間を辞めてしまったバケモンたちがありえない速度でボタンを正確に押している動画が星の数ほどヒットします。
弐寺といえばゲーセンはもちろん、家庭用移植も充実しているのでユーザーも多い模様。ただゲーセンで初めて触るのはハードルが高いし、家庭用は専コンや定額料金などでコストが高くなってしまいます。その点BMSはPCさえあればソフトも曲もスキンも(ほぼ)無料公開されており、陛下くんも例に漏れず飛びついて見事に沼で溺死した、といった具合です。
PCでできるゲームのため、もちろんゲームパッドが使えます。キーボードでやる人も多いですが、クソやりにくいです。かと言って素直に専用コントローラーを買おうとすると質が悪いかコストがやたら掛かるかの2択です。陛下くんも流石に専コン購入は諦めました。
(余談)陛下くんのプレイ環境
「初心者がコントローラー買うのダメなんか…」と思ったそこの貴方。まずはこちらの左上をご確認下さい。
なんと格ゲーのアケコンで弐寺ができるんです。
ここぞとばかりに自分の実況動画を宣伝する巧妙なトリックを使いましたが、再生しなくてもこのサムネイルで一目瞭然かと思います。そう、陛下くんは「実機のようにボタンを押す感覚」を得たいがため、FPSのフットペダル代わりにしか使っていないアケコンを引っ張り出してきたわけです。正直専コンは新品だと鬼高いし中古だとマジできったないしそもそも数や種類が少ないので、まずは他のゲームジャンルにも使えるこういったアケコンを買ってみてもよろしいのではないでしょうか?
見ての通りレバーの左右(現在は上下)をターンテーブルの左右回転に対応させて入力設定してますが、ぶっちゃけ手首クイってやればスクラッチ入力できます。しかしそれだと連続スクラッチができなくなる事に気づき、ちゃんとレバーをガチャガチャって連続入力しながら鍵盤をいい感じに押す運指、つまり専コンと同じような操作感で遊んでいる、という次第です。要するに「普通の専コンとあんまり変わらんと思う」って感じです。いや違うか…ハハw
スクラッチが遠すぎるッピ…
BMSや弐寺には「スクラッチ」いわゆる"皿"という入力があります。DJよろしくターンテーブルをクイッと回すアレです。こいつは単体で回す分には楽勝ですが、鍵盤と組み合わせになると途端に難易度が跳ね上がり、初心者のメンタルを木端微塵にすり潰します(回転だけに、ね…w)
以下の画像をご覧頂くと一目瞭然。鍵盤は7つ、対して人間の片手の指は5本なので、片手縛りやDP(1P側と2P側を同時に一人で捌き切るという達人みたいなモード)でもしない限りは両手でプレイすることになります。
いちばん簡単なのは「どの指がどのキーを押すか」決めておく押し方です。このとき人間の小指が15cmくらいあれば天下泰平ですが、我々ホモ・サピエンスはテナガザルとは違いせいぜい7~8cmの小指しかありません。なので、例えば以下の画像で左手の親指でボタン押しながらターンテーブル回そうとすると、指を破壊されて医者の前で恥をかくことになります。つまり、引用元の解説のようにキーを押す指をダイナミックに変えていく必要があるのです。人はこれを「運指」と呼ぶらしいです。初心者にとってはもう意味不明な狂った指さばきとして認識されます。
運指を変えるという激ヤバ処理
ここで重要なのが、「運指を変える瞬間」や「ターンテーブルに手を伸ばす瞬間」に僅かなラグがあるということです。このラグはボタンを押すラグより遥かに時間が必要なため、予め動かしておいたり、極限まで速さを追求することになります。
そのため初心者にしてみれば、願わくば次にどんな運指にするか分かっておきたいと思うところ。ところがこのゲーム、「どのリズムがどの鍵盤に来るかランダムにする」機能を使うと、当たり前ですが次の運指が直前まで分からない状態になります。(同じ曲を同じ譜面でやり続けるとよくないらしいのでランダムを掛けるわけですが、ここでは省略。)よって「画面のノーツを認識し、運指を導き出し、実際に指を動かす」という初心者にとって血反吐レベルなキショい行程をわずか数フレーム(十数分の1秒くらい)で実行させられるハメになります。よく考えると意味不明ですよね。僕も怖いもん。
「初心者 弐寺 設定」に潜む罠
さてインターネットが巣食うこの現代、新しいゲームを始めたての方は多くがこの検索ワードでググったことと思います。陛下くんもそうでした。そこでまず目にしたのは以下の2つ。
ハイスピード(ノーツの速さ)を調整せよ
レーンの上部を隠せ
何故そうすべきなのかはググれば出てきますので割愛します。陛下くんもこれをあっさり真に受け、スピードを調整したりよく分からんままちょっとだけレーンを隠すなどしていました。
しかし、これは始めたてのド初心者にとって実は大きな落とし穴になりかねないアドバイスであることに気が付きますでしょうか?確かに遅すぎるノーツや広すぎるレーンは人間の脳みそを混乱させます。しかし、早すぎるノーツや狭すぎるレーンは、「運指を変えるための脳内処理」という行程を踏むための制限時間が無くなることを意味するわけです。
初心者は遅めのノーツで皿複合に慣れよ
インターネットのアドバイスを真に受け、何となく早めのノーツにしてプレイした結果、突然現れたスクラッチと鍵盤の雪崩に対応できず爆死する初心者は意外と多いのではないでしょうか?(わたしです^o^(AA略
陛下くんはこれに気づいた瞬間、とっさにハイスピードを落とし、レーンカバーを取っ払いました。すると何が起こったかというと、今まで手首でゴリ押しするか無惨に通過していたスクラッチを、それっぽい運指で捌き切るという体験を得ることに成功しました。
いちばん重要なポイントは、「なんか上手く叩けてる気がしてクソ楽しい」ということです。今まで「何となく叩けそうなのに手が追っつかない」場面でイライラしてゲームを辞めていたのが、ちゃんと音ゲーマーっぽい運指で捌けた瞬間に脳内がドーパミンでどっぱどぱになって手が破壊されるまでプレイするバケモンになりました。ゲームにせよスポーツにせよ、楽しくやることはモチベーション維持においても大切であることは偉大なアスリート達が散々証明しています。
あとは、レーンカバーやハイスピードがある意味「重り」のような役割を果たしていたようにも思えます。あえて上級向けの設定を最初に使っておくことで、高速ノーツの処理とかいうもぐらたたきによって反射神経が形成され、設定を外した瞬間に効力が何倍にもなって現れたのかもしれないです。この記事を見て真似したいと思った方は、是非まずはレーンカバーを付けて何十回かプレイしてみて下さい。上達の保証はしませんが。
確かに叩けなくなる箇所が出てくる
スピードやレーン視野を変えるとスクラッチ処理ができるようになった一方、今まで叩けていたはずの箇所がグチャグチャのモザイクみたいなグロ配置となって無事通過していくという現象が起こりました。ノーツ間隔が広いことでもぐらたたきの要領で何とか叩けていたのが、ノーツの間隔が狭まったことで何だかよく分からん塊がドカドカ降ってくるように認識されたことが原因だと思われます。
しかし、気合とごまかしで何とかできるキショい箇所をちゃんと叩けるようにしないことには、次のステップには進めないのは明らかです。かと言って何度も同じ曲を同じ配置でやると変な癖がついて終わるそうです。ここは一つ、今の自分が"""ちゃんと""""叩けるギリギリ上くらいの譜面から徐々に慣らしていこうかなと思っています。幸いBMSは無限に譜面が存在するので、今やってる曲に成長の限界を感じたら別の曲を探すということもできるわけです。(弐寺も現在は曲数がハンパじゃないですが)
終わりに
初心者にとって最初の関門である「運指」、これを鍛えるにはまず「運指の行程」を身体になじませるトレーニングが必要だと思います。身体に馴染ませると言うからには、今の自分では認識しきれない速さでやるより、まずは少し遅いくらいのスピードで運指捌きにちょっとずつ慣れていく方が、やってて楽しいし効率がいいのではないでしょうか?素早い運指はその後でも良い、というか徐々にステップアップしながら速さに慣れたほうが良いかなと個人的に思います。
でも、一定リズムで1個ずつ高速に降ってくるグチャグチャなキモ配置のノーツを叩ききった(乱打ってやつ)瞬間が一番生を実感する。
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