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6 月の思い出と紫陽花と Z6

Lightroom の今年の 6 月フォルダには 271 枚の画像が保存されており、Z6 購入後で一番撮影枚数が少ない月だった。
自粛生活も雇われの立場からすると「通勤はしないといけないが、依然新型コロナウイルスの猛威は身近に感じる」と、一番ピリピリしていたような時期でもあり、もちろん家族で外へ出かけるのも気をつかっていた。

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夫婦で好きな花に紫陽花があり、1 歳の娘と見に行きたいよねえと話していたのも、結局は流れてしまった。去年は授乳の合間を縫って、紫陽花の花より小さな顔の娘を撮影していたというのに、さらに過去のような記憶に感じる。

でも夫婦で「まあせめて今年の写真だけでも観て楽しもう」と思い、一人朝早く起きて、Z6 を握って移動して、人気のない小道をざっと撮ってきた。
Nikon Z6 + Nikkor Z 50mm f/1.8 S で撮影。

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曇りの日(その後、一気に土砂降りの雨が降ってきて撮影は終わった)ということもあり、花びらから葉っぱの色まで綺麗に残すことができた。透明感や瑞々しさもあり、その一方でズームすると分かる通り開放から恐ろしくシャープなシステムであると再度実感した。たまんねえな Z。

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Z6 のグリップを掴むと「こいつはダブルスロットじゃねえ」「Log 撮影も外部装置が必要」だの「AF トラッキングの成長の兆しが全く見えない」「業績傾いてなお未だ、レフ機への遠慮を感じる」など恨みつらみを覚える。

しかし、撮影中は無心になり(ジョイスティックの操作感だけ気になっている)、いざ撮影したものを Lightroom で見れば「この子はスチールだけ撮れればいい」「インポートが終わればシングルスロットは過去の話」「ピント面の解像度とボケだけで、アルコール飲んだときに近い高揚感」「花は動かない」「大きく減点くらってボディは 65 点のデキだけど、 センサーと S-Line のレンズが刺さるから 1 億点」ってなるから、Z は凄い。

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やっぱアンダーでの表現力の高さは恐ろしい。影の中に色が混じっているようで、光の当たらない中に潜む青や紫が潰れていないような。

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木漏れ日の丸ボケがざわっとしているが、この薄暗い表現の中で適切。

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ほんの少しずつ枯れ始めた紫陽花を日の丸構図で。水滴も瑞々しさ、ところどころに帯びた枯れ色、花びらの脈から紫色の濃淡まで、シャープかつ鮮やか。

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次の年は、家族で見られれば嬉しいなと思った。

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