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ジャニーズ事務所が“性加害問題”で謝罪会見!何が明らかになったのか、、、

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/09/08(第076回)」さて今週は、、、

ジャニーズ事務所が“性加害問題”で謝罪会見!何が明らかになったのか、、、

4時間12分のジャニーズ会見、結局何が明らかになったのか(09/07)

9月7日、ジャニーズ事務所は都内ホテルで記者会見を開き、故ジャニー喜多川前社長による性加害の事実を正式に認めて謝罪しました。会見には故ジャニー喜多川前社長の姪にあたる藤島ジュリー景子元代表取締役社長、東山紀之新社長、井ノ原快彦ジャニーズアイランド社長が出席。14時から始まり18時すぎまでの4時間12分に渡って行われました。

会見では、藤島氏は問題を放置してきた責任を取って5日にすでに社長を辞任し、代わりに東山紀之氏が代表取締役社長に就任したことを発表。井ノ原氏は引き続きジャニーズJr.を育成するジャニーズアイランドの社長を継続。また東山氏は年内をもってタレント引退、藤島氏は当面事務所の株式100%を所有しつつ代表取締役を継続し被害者救済の責任を担い、東山氏とともに、法を超えて救済、補償を行っていくことを約束しました。

「再発防止チーム」の提言が終了 「ジャニーズ性加害問題」(08/30)

そもそも「故ジャニー喜多川前社長による性加害問題」とは何だったのか。これは先日8月29日に行われた「外部専門家による再発防止特別チーム」の会見で詳細が明らかになりました。今回のジャニーズ事務所としての会見はこの「再発防止特別チーム」の発表をすべて認め、これまでに「性加害」を受けてきたとされる人たちを、声を上げたものも声をあげられていないものも含めて、できる限り救済し補償していくと宣言したものです。

井ノ原快彦「何てことをしてくれたんだ、いい加減にしろと」ジャニー氏性加害に怒り(09/07)

会見の中では、東山氏の口から、噂は聞いていたが自分たちは被害を受けたことがなく、またその場面に居合わせたこともなかったため、恐ろしくてそれ以上自ら行動に出るようなことはできなかったと語るとともに、何の行動もできなかった自分を恥じていると発言。

井ノ原氏は小学生でジャニーズに入り、すぐに性加害のうわさは耳にしていたが何も言い返すこともできず怖かった。大人になってこうしたことがわかってきて今更ながらに「何てことしてくれたんだ、いい加減にしてくれ」と思う反面、いまも夢を見る若者がいる限り、彼らを責任を持ってジャニーズに育てていく、同じ思いは絶対させないと語りました。

ジャニー喜多川氏の〝記録〟をギネスワールドレコーズがHPから削除(09/07)

残るものたちが謝罪する中、今回の事実認定が認められたことからイギリスBBCは日本の芸能界の隠蔽体質を改めて批判、また「最も多くのNo.1シングルをプロデュースした人物」としてギネスブック2012年版でレコーズ認定されていた記録が公式サイトから抹消されました。ジャニー喜多川氏が類稀な才能と努力によって誰よりも多くのスターを育成し世に送り出してきたことは認めるべき事実だと思いますが、その人物が犯罪者となってしまった今、才能や努力は認められなくなってしまうというわけです。

イギリス名物司会者の性加害 加害者死亡も…被害者の声で“異例の捜査”(09/06)

因みにこうした性加害問題は、日本に限ったことではなく、イギリスではジミー・サビルという名司会者が、生前は多くの障がい児支援を行ったとされていたにも関わらず、死後に彼ら障害児童たちがサビル氏から「性加害」を受けていたことを告白し「イギリス史上最も多くの罪を犯した性犯罪者のうちの1人」になってしまったことがあります。

ジャニーズ性加害問題が米国だったらジャニーズとジャニー喜多川はどうなる?(05/23)

またアメリカでも、恵まれない子供を助け、親をサポートするNPOも運営する、ペンシルバニア州立大学のアメリカンフットボール部のアシスタントコーチが、1994年頃から15年以上にわたって、少なくとも10人の少年を性的虐待していたことが認められ、最短30年、最長60年の懲役が言い渡され、現在も服役中。

中居正広 古巣ジャニーズの危機に奔走!面識ない後輩Jr.の相談も受ける“駆け込み寺”に(09/05)

ジャニーズ事務所には大変厳しい状況の中、こうした問題が起きる前に退所したジャニーズのひとりの中居正広氏は、これまでにも数々のジャニーズから相談を受けてきたということです。こうした縁の下の力持ちにも力を借りながら、ジャニーズ事務所やジャニーズタレントたちは、今後も活動を続けていくことができるのでしょうか。

古市憲寿氏、ジャニーズ問題の論点は「過去を野次馬的に暴くことじゃない」(09/07)

因みに今回の記者会見では、古市氏が言うように、当事者たちは誠心誠意謝罪を繰り返している中、被害者に寄り添うふりをして裁きを下すかのような「質問者」が目立ったのも事実。

東出昌大、「リテラシーが育たないと見てみないふりをするっていう文化はなくならない」 (09/06)

東出昌大氏も性加害で活動を自粛せざるを得なくなった一人ですが、彼が言うようにこうした問題は、日本社会にリテラシー(物の本質を見分ける能力)が育っていかない限り、また育つようにみんなでしてかない限り、結局、野次馬たちが被害者のように加害者を糾弾するだけで終わってしまうということが明らかになったと思います。ビッグモーターの問題然り、旧統一教会の問題然り、今回の「性加害問題」を教訓に、我々全員で日本社会のリテラシーをもっと成長させていかなければならないとつくづく思いました。

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