2023/04/19

「生きろ。それも、人生を悲観することなく、自身の役目に幸福を感じ、今まで持っていたものは全て短い貸し出し期間を終えて返却したのだと理解し、知ろうとする子供としての自分を放棄し、必要以上に休むことなく生きろ。お前が得ることのできる美しさがあるとするなら、あらん限りの力を持って背の高い雑草を踏み倒し、次に通るものが煩わされることのないよう、必要ならば火を使うことも厭わず、道を拓き、お前より小さな者たちを省み続ける、その眼差しの色の濃さである。これはお前が己のために与える、虚しいがわずかな力を持つ言葉であり、皮肉にもお前が自らから削ぎ落とそうとした教義の在り方に似ている。しかし、お前はその中で兄弟達のために自己のより長い生存のためにも幾許かの資産を割かなければならない。生存を努力し、楽しまなければならない。時々は青空の深さに手を挿し入れるのもも、風鈴へ吹き続けることを休むのも許される。」

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