2023/09/02①

映画『オオカミの家』感想
※この日記は映画『オオカミの家』のネタバレを含みます※

『オオカミの家』観ました。面白かった。動かした関節が罅割れたのち修復している描写と、家と人物との同質性が良かったです。クレイアニメってコマ撮りの過程の部分をなめらかに進める中で発生する、どうしても隠しきれない小さな変化の名残が質感を生んでいるのだと思っていましたが、その辺りの時間の移行過程で起こる歪みを全て表現に用いるのは、あまり詳しくない私にはとても新鮮かつ、内容のグロテスクさとも響き合っていてとても見応えのあるものでした。ストーリーがあまり開示されている訳ではなかったので観るのに集中力使ったように思います。抽象表現とそんなお話の進み方だったので内容理解できたか怪しく少し不完全燃焼感あり。同時上映の『骨』もエッジが効いていていい感じでした。こちらの方が短くて場面も少なかったので入りやすかった。私が慣れていないだけでしょうけど。朽ちて、土、骨、火で肉付けされて、女王、造物主、との婚姻と、その破棄。途中逆再生かと思いました。メタフィクション的な構造は監督の手法なのでしょうか。

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