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自分に負けた日

ここ数日は精神的に打ちのめされていました。能登半島地震の発生から1週間が過ぎても、感情は千々に乱れたまま。能登に向かう途中で見かけた、ひび割れて亀裂の入ったアスファルトのようです。

あの日、被災していたのは僕だったのかもしれない。そんな思いが消えません。

元日に奥能登から加賀まで石川県をランニングで縦断しようと考えていたからです。結局は予定ができて、数日前に縦断は中止。金沢の実家で正月を過ごすことになりました。

今こうして日常を過ごせているのは運がよかっただけです。何も予定がなかったら、どうなっていたのか。自問したところで答えは出ません。

落ち込んでいても何も始まらないし、前を向いて走り続けないといけない、と分かっていても、なす術がありません。走って振り切ろうとしても、無力感、苛立ち、悲しみ、怒りが後を追いかけてきます。

「こんな時、誰かの力になれるように、もっと発信力を身につけておけばよかった」「知名度を上げるための活動をしておけばよかった」「なぜ、金がないのだろう」「自分があの大御所の立場にいたら、レジェントであったなら、もっとできることがあるのに」

そんな後悔や自分の至らなさが澱のように心の中に募りました。

ネガティブなことを書いたところで意味がないですし、頑張っている人たちがいるのも分かっていますが、弱音を吐かないとどうにもやりきれませんでした。

今日は自分に負けた日。弱さはここに置いていきます。すこやかに日々を過ごし、できることを淡々とやるだけです。その先にゴールはどこにあるのか分かりません。果てしなく長い距離の末にあるのかもしれません。そこに向けて走り続けるだけです。

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