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【マッチレビュー】23-24プレミアリーグ第13節 Manchester City vs Liverpool

ざっくりと試合まとめ

⚪︎首位争いを演じるチーム同士の対戦でハイレベルな一戦。
⚪︎交代枠を使わないシティ、フルに使うリヴァプール。
⚪︎シティ優勢も粘ったリヴァプールが引き分けに持ち込む。

数的優位と圧巻の質

 このゲームの主導権を握っていたのはホームチームのシティだった。大きな要因としては中盤の構成でリヴァプールの3枚に対してシティは4枚とシンプルにまず人数で優位な状況を作っていた。それに加えてロドリの状況判断の速さとプレーの正確性やベルナルドのスペースへのランニングなど、質の高いパフォーマンスも際立っていた。この状況に対してリヴァプールは前半のうちは修正することは困難だったが、要所での好守で防いでいた。
 後半はアレクサンダー=アーノルドが幅をとるドクを捨て気味に絞ることが増えたことにより、ベルナルドの脅威は若干和らいだが、それでもシティのペースであることに変わりはなかった。質の高さは変わらず、リヴァプールのハイプレスを華麗に回避する場面が多く見られた。

意外な形でのゴール

 終始締まった展開のゲームだったが、先制点はなんともあっさりとした形で生まれた。シティのCKに対して集中した守備を見せたリヴァプール。フォーデンのミドルシュートはDFに当たって威力が弱まりアリソンが難なくキャッチした。そしてすぐさまカウンターに移ろうとサラーにパントを蹴るのだが、足を滑らせて中途半端なキックに。アケが拾って2人を剥がし、最後はハーランドが決め切った。アリソンがキックの際にコケたときはリヴァプールが得点をとるパターンが続いていたが、今回はシティに得点が生まれた。

今季初弾が貴重な同点弾

 リヴァプールは少ないチャンスに賭ける戦いになったが、しっかりモノにしたのは流石である。ゴール直前はシティが追加点を奪う寸前だったが、アリソンのビッグセーブでこれを防ぐ。そしてここから素早いカウンターで最後はアレクサンダー=アーノルドが右足を振り抜いて追いついた。アレクサンダー=アーノルドのキックの精度は見事としか言いようがなかった。このゴールにはフラーフェンベルフのドリブルやガクポのデコイラン等、途中出場の選手が絡んでおりクロップの交代策もハマった素晴らしいものだった。

勝ち切れなかったシティ

 前節のチェルシー戦に引き続き相手にうまくやられた感のあるシティ。前節は相手のハイテンションな雰囲気に合わせてしまった感があったが、今節は自分たちのペースで試合を進めることが出来ていた。チャンスの数も多く本来なら勝ち点3を持って帰れる内容だった中で痛い引き分けだった。2戦勝利がない中でスパーズ、ヴィラと強敵が続くのは若干不安要素に感じてしまうが、杞憂であればと思う。

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