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SDGs、まずは"知ること"が大事『プラスチックにあふれた世界①』

皆さんはプラスチックを食べたことがありますか?

・・・そりゃ、ないですよね。食べたくないですよね。
ですが、私たちは1週間に約5gのプラスチックを摂取しているようです。それは週1回クレジットカードを食べているのと同義です。

(出典元:https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.est.9b01517

マイクロプラスチックは体に入っても大丈夫か?

マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下の粒子が、空気や水(特にボトル飲料水)魚や貝そして酒類に入り込み、そこから摂取してしまっています。

プラスチック食べるって、体に害ありそうですよね?
体内に入ったプラスチックはほとんどの場合、便として排出されますが、化学物質を含んだマイクロプラスチックを摂取し続けた場合の、臓器に与える影響などは現段階では実証されていません。

マイクロプラスチックはどうやってできてる?

マイクロプラスチックと聞くと、プラスチックのゴミが割れたりして、小さくなったものと考える方が多いと思いますが、2通りあります。

①ポイ捨てやゴミ処理の過程で発生したプラスチックが紫外線など自然環境中で割れ、細かくなってできたもの。

②最初からマイクロプラスチックとして生産されたもの。

②についてですが、洗顔料や歯磨き粉には多くの場合、スクラブ剤としてマイクロプラスチック(マイクロビーズ)が使われています。



諸外国では3年以上前からマイクロビーズを規制する動きがありますが、日本ではいくつかのメーカーで未だ販売されています。

(あなたも使ってるかも)

またそれよりも多いのが、洗濯の際に化学繊維(マイクロビーズ)が流れ出るケース(※1)や、走行中の摩耗によるタイヤ(※2)や、都市の粉塵です。

※1 特に世界で販売されている衣服の半数で使われているポリエステル、ナイロン、アクリルなどの服には、マイクロプラスチックが多く含まれています。

※2 タイヤの原料にはプラスチックが含まれています。

(出典元)https://www.afpbb.com/articles/-/3327761?act=all&cx_part=carousel&cx_position=1&pid=23005282

どうやって海に流出するのか?

生活用水からフィルターを抜けて流れ出したマイクロプラスチックは、川を流れ、海に辿り着きます。
それが海面や海中に漂い、魚などが餌と間違えて食べてしまいます。

東京湾で釣ったイワシを解剖して中を調べたところ、64尾中49尾(80%)の消化管から、平均3個、最大15個のマイクロプラスチックが検出されたという結果もあります。

(出典元)http://www.env.go.jp/water/marine_litter/01_takada.pdf

そうして今も毎日私たちの体の中にもプラスチックが入ってきています。

最後に

いかがでしょうか?

魚を食べるなと言うことではありません。
洗濯をあまりするなということでもありません。
運転をするなということでもありません。

まずは現状を知り、どのような行動を取っていくべきか、一人一人が考えることが必要です。

世界では年間3億t以上のプラスチックが生産され、年間800万のプラスチックごみが海に流出しています。

(出典元)https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/r01/html/hj19010301.html

遠い他の国の話と思いますか?

日本では人口一人当たりのプラスチック容器包装廃棄量が世界で2位です。

(出典元)国連環境計画(UNEP)報告書「シングルユースプラスチック,2018」、平成30年8月環境省作成資料「プラスチックを取り巻く国内外の状況」

プラスチックごみ、マイクロプラスチックを減らすために、出来ること考えてみませんか?




現在Netflixで公開中の『プラスチックの海』

是非見てみてください。

https://unitedpeople.jp/plasticocean/

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