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エコ(環境)とエコ(経済)

エコバッグやエコカーなどに代表される『エコ』ですが、もちろん"環境に配慮した"という意味のエコロジー(ecology)のことを指しています。

類似する言葉でエコノミー(economy)があります。

SDGsはご存知の通り、持続可能な開発目標の意味であり、経済・社会・環境の全てにおいて、より良い世界に向かっていくための目標です。

最近、このエコロジー(環境への配慮)とエコノミー(経済発展)を同時に達成する難しさ、というよりも矛盾を感じています。

現代を生きる私達は骨の芯まで資本主義が浸透しており、多くの経営者は《いかにして利益を伸ばすか?》という考えのもとで企業活動をされていると思います。

戦後のグローバル資本主義によって、世界中の企業の競争が激化したことで、グローバルサウスと言われる南半球の発展途上国は自由や利益を搾取され、北側の先進国に権利や資本は集中しています。

どういうことかと言うと、、、
例えば、ある先進国のグローバル企業は途上国の資源や土地を使い、商品を大量生産します。
そして地産の商品よりも安く売ることで市場を独占します。

みんなが安い大量生産の商品を買うものだから、従来地元で商品を作って売っていた人々は買い手がつかなくなり、生活ができなくなります。
そして人手が必要なグローバル企業の傘下に入って働きます。
そこでは安い賃金で社会保障もままならず、長時間労働を強いられて自由を奪われてしまいます。

こうして、圧倒的な貧富の格差が生まれます。

また教育においても、世界各国でグローバル資本主義時代を生き残るための教育を受けさせることで、自国の文化を軽視してしまい、その国特有の文化が消失してしまうことも考えられます。

途上国の自然(動植物、水、森林など)を破壊し、自由と利益を搾取しながらも、SDGsを大々的に掲げているグローバル企業もあるようです。

私たちは便利を追求する社会の中で生きています。

スーパーに行けば、パッケージや材料を少し変えただけのほとんど同じような商品が大量にあります。

そんなに必要でしょうか?
そして生活する中ではありとあらゆる所に消費を促すための広告があります。
スマホで何でも買えてしまいます。

サステナブル(持続可能)な社会を目指すのであれば、消費を抑えることだと思います。
環境に配慮するならば生産をしないということが一番効果的です。

なかなか現実的ではありませんが。。。

ただ、【サステナブル】という言葉のもとで、新たにエネルギーや資源を投じてサステナブル風な商品を、広告を使って大々的に販売促進を行うというのは、矛盾しているようにも感じます。

経済発展を目指せば環境破壊は免れない
生産と消費を減らせば経済は発展しない

皆さんはどう思いますか?
SDGsの考えが巷に溢れ、皆がよりよい世界を作るために考えて行動していくことは素晴らしいことだと思います。

私個人の考えとしては1人の人間が国家予算を超える20兆円もの資産をもつこの社会は普通ではないと思っています。(Amaz○n創業者)

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