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とだわらびSDGs通信 Vol.1【株式会社ナックプランニング様】後編

前回に続いて株式会社ナックプランニング様のインタビュー(後編)を載せさせていただきます。

楽しいとかワクワクが先に伝わらないと人は巻き込めないですよね

<とだわらび青年会議所 萩原理事長>

地域の方々が参加できる活動を本当に多くされていますが、周知させたり巻き込んだりするためにどのようなことが必要だと考えていらっしゃいますか?

<藤本社長>
多くの人を巻き込むならば、こっちからお願いしてやってもらうというのはプラスにならないと思います。
向こうから一緒にやりたいと言ってもらえる方が良いですよね。
また周知させるという点においては、行政のお力を借りるのも良いですよね。

<平井様(SDGs推進担当)>
ベビーカーコンサートに関しては、開催した施設の施設長が市役所へお話ししてくださって、今では公民連携事業として実施しています。
市の方で広報を手伝ってくださるので、街中にポスターを張っていただけますし、結果的に多くの方にご参加いただいています。

<藤本社長>
入りのハードルを下げて楽しんで参加してもらうことが重要ですよね。
『海ゴミゼロ運動』の清掃活動や戸田防祭連合の防災イベントなどでは、SDGsの説明など難しい話はしていません。

<平井様(SDGs推進担当)>
2019年に『とめきち芸術祭』のイベントで子供絵画展を実施したのですが、その時に私は失敗してしまいました。
『未来に作りたいおうち』というテーマで行いまして、子供たちになぜこのテーマを選んだのかを説明する場面があったのですが、そこでSDGsの『住み続けられるまちづくり』の説明をしてしまいました。

結果、子供たちの筆が止まってしまいました。

ポカーンとしてしまっている子供たちに
「今の話は忘れて未来に住みたいおうちを自由に書いてみてね」
と伝えたところ、子供ならではの自由な発想でみんな楽しそうに絵を描いてくれました。

後からSDGsについて質問してきてくれる子もいましたが、最初は『楽しそう』と思ってもらうことが大事なんですよね。

<藤本社長>
とだわらび青年会議所さんも同じだと思いますが、イベントなどで多くの方を巻き込むのであれば、難しい話は極力せずに、わかりやすくお話をして、相手のバリアを解いてから本来の目的に繋げていくということが重要ですよね。

<細井>
本当にその通りだと思います!ありがとうございます。
それでは具体的に現在、または今後SDGsのどのような取組みを行われますか?

「どんなことに貢献できるかを考え続けていきます」

<平井様(SDGs推進担当)>
まずは4番(質の高い教育をみんなに)のところでは、以前から開催している『ベビーカーコンサートin戸田』の取組を継続し、認知度を上げてより多くの子育て世代の方にご参加してもらいたいと考えています。

そして7番(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)、13番(気候変動に具体的な対策を)に関しては、『社内での節電』『ペーパーレスの取組の促進』、またお客様には『地球環境にやさしいソーラーパネルのご提案』をする中で、クリーンエネルギーについて意識していただくことを考えています。

5番(ジェンダー平等を実現しよう)と8番(働きがいも経済成長も)については、もともと社内で『働きやすい職場環境と制度』は社長が作られていますので、その制度を利用する人を増やしていき、また女性の職業選択を多様にしていき、働き甲斐があり尚且つ人間らしい暮らしと両立ができる企業を目指しています。

次に11番(住み続けられるまちづくり)に関しては、本業の方では『災害を防ぐ努力・被害が少なくてすむ家づくり』を目指しています。また防災イベントなどを自分たちだけでやるのではなく、地域の方々が参加できる取組ということを意識しています。

また12番(つくる責任つかう責任)についてですが、『耐震性を充たさない住宅』の建替え、『省エネでない住宅』や『バリアフリー化されていない住宅』のリフォームなどにより、多様なニーズと空き家対策にも総合的に対応し、地域創生に貢献していきたいと考えています。

14番(海の豊かさを守ろう)と15番(陸の豊かさを守ろう)は先ほどお伝えした通り、様々な人を巻き込んで、『海と日本プロジェクト』の一環として、荒川土手清掃活動や日頃からの近隣清掃を続けていきます。

最後に一番重要な17番(パートナーシップで目標を達成しよう)です。
SDGsを達成するには、様々な立場の人が参加できるようにし、それぞれの力を出し合う必要があります。弊社では、※NPOと協働で、どんなことに貢献できるか考え続けていきます。

※NPO法人 共同生活推進協議会
https://sites.google.com/view/kyoudouseikatsu/

地域の皆様へ藤本社長からのメッセージ

<細井>
ありがとうございます。
本当に多くのSDGs項目に当てはまる活動をされていらっしゃいますよね!
最後になりますが、『まだSDGsに取り組めていない』または『取り組みたいけど何から始めたらよいかわからない』とお考えの地域の方々へのメッセージをお願いします。

<藤本社長>
SDGsは必ずしもやらなくてはいけないものではないのですが、どの会社でも今おこなっている企業活動がSDGsの何かしらの項目に当てはまっていると思いますので、まずはSDGsに当てはめてみることからスタートすることで、簡単に入り込めるようになります。
バリアをほどいてもらって、実際やり始めたら意外に簡単なものかなと思います。

子供が興味を持つ感覚で経営者も興味を持つことが大事ですね。
そうすることで他のSDGsの項目にも興味をもって『あれもやってみよう』と自然と動き始めることになると思いますよ。

インタビューを終えて・・・


インタビュー後に、マスコットキャラクターのとめきちと社屋の外で撮影をしていたところ、お散歩中の保育園の子供たちが輝くような眼差しでとめきちにロックオン!
驚かされたのが、藤本社長自らがとめきちと一緒に子供たちに近づき、またパソコンで作業中だったはずの女性従業員の方が『とめきちバッジ』を持って駆け寄っていたことです。

顧客と従業員への思いやりだけでなく、地域社会に対する思いやりをもった『地域密着』を体現されているナックプランニング様のインタビューでした!
藤本社長、平井様お忙しいところご協力いただきまして、ありがとうございました!!


株式会社ナックプランニング ホームページ

https://www.nackplanning.co.jp/


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