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宗教難民や苦しむ宗教二世のための救済サイトがスタート

 人生を賭して続けてきたこれまでの信仰を、そう簡単にはてられないことは、俗世にまみれてきた筆者でも分かる。

 だが、間違った信仰を続けた結果、死後の世界で「地縛霊」のように幽界の最底辺層であえぐしかないことを、望む人などあるだろうか? 望まないから熱心に神や教祖を信仰をしてきたのではないのか?

 また、これまでの信仰に疑問を感じて組織から離れても、「本当に大丈夫なのだろうか?」と不安に囚われている方もいるだろう。

「霊的無知」から脱却する一歩としての救済サイト

 だがそうした不安の根本はすべて、霊的無知=「霊的な真実がまったく解っていない」ことが原因だという、単純で明快な事実に行き着く。

「宗教難民」になる不安、なった心配に悩む方々に向けて、今の「霊的牢獄ろうごくにいる状態」から解放されてほしいとの願いから、スピリチュアリスト仲間が新たなサイトを立ち上げた。親の間違った信仰に長く苦しみ犠牲になってきた、いわゆる「宗教二世」の方々も対象としている。

“宗教の霊的牢獄" から解放されて迷える宗教信者と宗教二世の方へ
 私は19歳の頃、新興宗教に入信し、人生をかけて信仰生活を送ってきました。若い頃は、がむしゃらに活動してきましたが、年を重ねるにつれ、教団に対する社会からの批判に悩むようになりました。「どう考えても、何かがおかしい。悪いところは変えなければならない!」と感じました。しかし、末端の信徒である私に、すべての指令の基となる“教祖”にたてつく勇気などありませんでした。 
 どうしようもない絶望感の中で私は、心の安らぎを求めて真理を探すようになりました。そして“スピリチュアリズム”という霊界からの教えに出会いました。そこに示された霊的真理を読み、今まで出会ったことのない内容の深さに、「これこそ本物だ!」と直観しました。むさぼるように読んでいくうちに、渇き切った心が満たされていくのを感じました。

宗教難民救済サイト」トップページより

 この宗教難民救済サイトは、いわゆる「統一教会」(改称後の「世界平和統一家庭連合」)の信徒として四十数年間、信仰生活を続けてきた結果、教祖や教団組織の呪縛じゅばくから抜け出ることができた方が主導して開設された。

 他の宗教組織から解放されてスピリチュアリズムに“安住の地”を見い出した例では、故・高橋信次が創立した新宗教、宗教法人GLAの元会員だった40代男性の体験談も出ている。

 最初は真実だと思えた教義も、学んでいくうちに真実とはかけ離れたものであることに気がつきました。それは、イエスや釈迦の教え、歴史的な宗教家の教説、さらには心理学、自己啓発書のたぐいをミックスしてつくり上げられた“人工の教義”であることが分かるようになりました。
 また、組織の弊害が大きいことにも気がつくようになりました。(中略)組織のあり方にも馴染めなくなった私は、教義に対する確信が揺らぎ、34歳で退会しました。退会後、心の拠り所を失った私は、苦しい時を過ごすことになりました。
 そうした状況の中で、インターネットでさまざまな宗教について調べるうちに「スピリチュアリズム普及会」にたどり着きました。そして、ニューズレター3号「スピリチュアリズムから見た新新宗教 GLAについて」の記事を読み、大きな衝撃を受けました。

宗教難民救済サイト「脱会者の声」から

「間違った信仰」の果てに、死後の世界では

「間違った信仰」とは何か? ――神の摂理を“曲げ”て、神の愛を理解せず、組織化と自己の利益を優先した宗教に傾倒したままでいることだ。

 そういう人たちの死後は実際、どうなっているのか? 天国に行くことを願っていただろうが、実際にはそうなっていないのが実態だ。天国どころか霊界にも行けずに、幽界ゆうかいの最も低いレイヤー(層)にある地獄のような場所で苦労している様子が、以下の本を読むと明らかになる。

(※以下は『イエス再臨ニューズレター 第2号』からの引用)
霊 「聖職者だった者です(声が小さい男性霊)」
霊媒「キリスト教の間違いは分かっておられますか?」
霊 「大いに分かっているし、大いに反省もしている」
霊媒「そうでしたか。そちらの世界で辛い日々を送ってこられたのですか?」
霊 「ああ、そうだ。特に間違いに気づいてからはな。ここは地獄さながらの世界だ」
霊媒「たいへんだったと思いますが、イエスはあなたのようなクリスチャンにこそ幸せになってもらいたいと、そのような場所にいてほしくないと、自ら立ち上がってくださっています」
霊 「そうなのか。そのようだな。聞いて分かった。そのようなありがたい恩恵に浴するとは。私も目覚めの時を迎えて本当によかったと思っている」
霊媒「あなたはいつの時代の方か、出身など分かることを教えてもらえますか?」
霊 「かなり前にさかのぼる。200~300年前だ。国はオランダ。これ以上ははっきり言えぬ」

同書に収められたスピリチュアリズム普及会「インフォメーション No.40」より

 多くのキリスト教徒でかつ聖職者や修道士だった者が、死んでから地上で信仰していた同教の“おかしさ”に気づき、それを信仰してきた自分の不明を「恥ずかしい」「悔しい」と述べている。

 キリスト教徒以外でも同じだ。特に、次の霊などは「え? こんな立派な方でも?!」と驚きを禁じ得ない(「幸いにもすぐに受け入れることができた」と述べているので、さすがに死後の早くに自身が信仰していた宗教のおかしさに気づいたようだ)。

霊 「聖職者だった者だ」
霊媒「地上では何の宗教をなさっていたのでしょう?」
霊 「ジャイナ教、ヒンズー教だ。今我々も、これまでの過去の過ちを反省し、共に他宗教だった者たちと手を携えていこうと決意を固めている。イエスのもとに我々は集結している。そうだ。大勢の者がスピリチュアリストとなって立っている」
霊媒「私の想像以上に、あらゆる宗教を信じていた方たちが皆、改心して、生まれ変わって、イエスのもとで人類救済のために立ち上がってくださっているのですね」
霊 「そうだ。今までにない協力体制ができている。かつてない規模だ。他宗教だった者たちが手を携えることなどあり得ないことだ。このことをあなた方に伝えたくて出てきた。恥を忍んで出てきた。感謝に堪えん。地上で唯一、イエスの、神の教えを信仰している者として尊敬している」
霊媒「私たちは、どこまでも一道具としてイエスの教えを信奉しているにすぎません。しかし、こうした力強い味方が結集していることを聞き、本当に心強く思っています」
霊 「今、我々と地上側が手を組めば、最強の体制ができ上がる。神の霊力が注がれるのに最も相応しい場、足場となる。すごいことだ。人類がこれほどの恩恵を受けることはない」
霊媒「あなたは、あのガンジーでしょうか?」
霊 「そうだ。私はガンジーだ。死後の世界へ来て、自分の信じてきたものとは違い、驚いたが、幸いにもすぐに受け入れることができた。そして、イエスの僕(しもべ)となって働いている。地上の宗教指導者だった者たちが、このように一つとなることはあり得なかったことだ。前代未聞の大事件だ」
霊媒「あなた方のような最強の味方がいて、私たちはどれほど喜んでいることか。大宗教革命という理想が、“これで本当に現実のものとなっていくのだ”という確信を強めました」
霊 「そうだとも。我々は本気だ。イエスのために全身全霊で臨んでいく。人類の平和と真の幸せ・真の救いのために共に戦っていこう!」

スピリチュアリズム普及会「インフォメーション No.40」より

 神が本当に望んでいる「正しい宗教」=「正しい神観」をもって、その摂理に沿っていきながら霊的に成長を果たすこと。これが可能な信仰とは何か。「霊界ですべての霊が神を信仰しているのと同じように、地上の人々にも信仰してもらおう」と、霊界の主導でもたらされた「スピリチュアリズム」という、人類救済のための大計画だ。

神が造った「摂理に適う生き方」を実践する

 スピリチュアリストとは、「神(大霊)を理解しようとする者たちである」というのは、ある一面では間違っていない。理解しないと先に進まないからだ。

 しかし、その摂理に沿って生きるとなると、生半可ではない。ほとんどの人が――特に筆者のような「欲望に弱い人間」には――困難だろう。

 真のスピリチュアリストは、その霊界の真理について、そして神の本質について理解したうえで、その神=大霊の定めた「摂理」に沿って生きることを実践する者たちだ。

これまで、かいて捨ててきた「恥」は、肉体よりも霊を優位に保ち、人のために役立ち、生きとし生けるものにやさしくする利他の心で社会に貢献することでそそぐしかない。

スピリチュアリズムの地上展開を主導してきた超高級霊とは?

 そして、それを指導してきたのが、他ならぬ「ナザレ人イエス」であることが明らかになったのが、現在のスピリチュアリズムの最新潮流である。イエスは神から地球人類救済の使命を受けて約2000年前に地上に生を受けた地球圏での最高級霊であるが、霊的に無知なだけでなく野蛮でもあった当時の人々に志半ばでたおされた。

その死後、地球圏霊界の最上部のさらに上にある超高級霊界に戻ったイエスは、再び使命を果たすために地上への再臨を神に申し入れ、二千年もの時間をかけて霊界で大霊団を組織してきた。

そして霊の世界の存在を知らしめ、シルバーバーチ霊を通じて『シルバーバーチの霊訓』を地上におろし、無知にあえぐ人々に霊的真理を普及し、人間が自らの努力で自分を自力救済できる道=「真のスピリチュアリズム」を地上の全体に広めようとしている。理解できない人も多いだろうが、これがまさに「霊的事実」なのである。

 これまでの宗教に絡んて苦しんだ、つらい経験が、今この時代の日本で、「再臨されたイエスに逢って自分で自分を救うためにあったのだ!」と目が開く人が増えればと、真のスピリチュアリスト全員が願っている。神の愛が1日も早く、苦しんでいる皆様に届きますように。

 

(了)

※引用・リンク先の表示にあたっては、スピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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