メタルバンド活動の昔と今
最近は随分と活動しやすくなった。
ツインテールを結成したのが1999年(⁉)
90年代は映画「レスラー」でも言っていた通り、ニルヴァーナが台頭し、メタルが死んでいた時期。
アメリカから遅れること数年、日本でもメタルは死んでいた。
マズイ時期に結成したもんである。
以外と話しても信じてもらえないのだが、ライヴハウスに出演依頼をしに行っても現地のスタッフにプロフィールを見られるや否や
「え?今どきメタルってwwwwwwwwwww」
だったんですよ。
持っていった音源なんてまず聴いてくれていないだろう。
今はライヴハウスがバンドのチケットノルマで生きる悲劇の時代
客であるバンドを嘲笑して追い出すって商売人としてどうなのよ?と思うが、それぐらいメタルバンドに人権は無かった。
大阪に絶対に出演しないと思っている場所が2ヶ所ある。
職場では先輩や上司バカにされ、ライヴハウスにも笑われる。
「俺のやっていることって、もしかして最悪の事なのか?」
と今では絶対に思わないことを考えたりもしました。
集客無かったし、褒めてくれる人もいなかったから。
しかし2006年頃ぐらいからバカにされなくなった。
演奏が上手くなったというのもあるだろうが、周りの反応が変わってきたのだ。
まず、年下の人たちが、ヘヴィメタルという音楽を知らない。
ゆえに「メタルをやっている」と言っても通じないわけだ。
その時にメタル=ダサイというイメージを持っているのが我々の同世代と上にいる人たちと分かった。
そういう人達はどうアプローチしても「メタルってwwwwwww」という思考を変えることはないので無視すればよかったのだ。
あと絶対数が実は少ない。
10000人に1人ぐらいの病的な嫉妬心を持つ人や、自分の現状の酷さを自分のせいと思わず世の中のせいと考える人の言うことなんて気にしなくていい。
人間なんて気持ちひとつで現状が天国にも地獄にもかわるもの。
そこからは好きにバンド活動できるようになった。
「90年代のメタル絶滅期に結成してしまった哀れなバンド」と思えば解散したくなるが、
「90年代のメタル絶滅期に結成して楽しくやっている稀有なバンド」と思えば希少価値が出てくる気がするでしょ?
現状がどうであれ、気がするってことが大事。
実利が全くないのに笑いながら活動できたのは、まあ稀有なバンドではあると思うが。
インターネットの普及によってメディアの「みんなが好きなものの押し付け」というマーケティングが出来にくくなり、個人が本当に好きなものを好きな人だけで共有することができるようになった時代。
ネットとヘヴィメタルはとても相性が良い。
運命なんて続けていれば勝手に良くなっていくんよ。
写真は2006年のちょっと良くなってきたTWINTAIL
左からミチナリ、ヤス、コースケ、マシモ
サポートいただければツインテールの活動がより円滑に動きます! それはつまりジャパニーズヘヴィメタルが動くということだ!