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金とメシだけでは生きていけない

褒められたい。

常日頃から思っていることである。

僕が生きているすべての理由はそれである。


皆さんは最近褒められただろうか?

社会人として真面目に生きたり、主婦として家計を支えたりしても以外と褒められることはない。

なぜか?

それらは大人として生きるのに当たり前のことと認識されているからだ。


サラリーマン時代はこれでもけっこう真面目に会社のためや社会のために時間も手間もかけていた。

頑張れば成果も出るし成績も上がる。

それなりに満足していた。

だがこれは本当に必要な仕事なのか?誰かの役にたっているのか?という自問自答は常にあった。


平行して行っていたバンド活動。

これがはっきり言ってまったく儲からない。

結成から10年ぐらいは、お客さんが0~2人だった。

一生懸命演奏してもライヴハウスのノルマ4万円が埋まることはない。

活動に疲れたメンバーは辞めていった。

そりゃそうだ、普通の仕事なら働いた分お金が入るもんだが、バンド活動は金を払うことばかりで貰えることはほとんどない。


しかし、お客さんが入りだすと状況は一変する。

自分達の演奏で会場が沸くようになった瞬間の快感たるや普通の人生では味わえない。

2時間もの間、数百人のお客さんに褒められることを経験してしまったらもう戻れない。

たとえ普段の収入よりも少ない稼ぎだったとしても、自分達の力だけで生み出したお金にはとてつもない達成感があるのだ。

仕事と違い、これをやるのは俺しかいないと思えるものだった。


人間生きていくには水と食料があればいい。

しかし『人はパンのみに生きるにあらず』とあるように人や社会との繋がりがないと生きていけない。

誰かに必要とされたり褒められたりしない人生など無に等しい。


今は専業で音楽活動をしているが、生活は相変わらず大変である。

しかしサラリーマン時代にはなかった『誰かに必要とされる感』がある。

バンド活動は誰でもできるというものではない。


会社にために生きるのは十分やった。

残りの人生好き勝手に生きてやろう。

音楽を続けられている以上、まだ成し遂げなければならない事があるのだ。


#この仕事を選んだわけ

サポートいただければツインテールの活動がより円滑に動きます! それはつまりジャパニーズヘヴィメタルが動くということだ!