走れないならひたすら歩け
僕は運動神経が悪い。
ライトフライは顔面でキャッチしたし、跳び箱なんて3段以上飛べた記憶が無い。
唯一できたのが水泳。
これだけは中学生までやっていたので得意なのだが、飛び込みだけは鼻を打って流血してから怖くてできない。
水泳での基礎体力のせいか持久走は割と得意だった。
だから夜にジョギングはよくやっていた。
30歳と過ぎた頃、ジョギングをすると身体に異変が生じた。
とてつもなく痒いのである。
脇腹、二の腕、内ももあたりがとてつもなく痒くなる。
ジョギング開始5分ほどで皮膚を引きちぎりたくなるほど痒い。
最初は原因が全く分からなかった。
寒いから?引っ越して環境が変わったから?来ている服が擦れて?
しかし夏でも痒いし環境に慣れても痒いし、いろんな服を着て走っても痒い。
ある日、スポーツジムに腹に巻くだけで振動により腹筋が鍛えられるという装置があった。
これは凄いと思いスイッチオン。
その瞬間、絶叫してしまった。
とてつもなく痒いのだ。
取り外して地面に叩きつけたくなるほどに。
その時に、「もしかして振動が原因か?」と思い調べてみると、
振動蕁麻疹(しんどうじんましん)というのがあると分かった。
間違いなくこれである。
ジョギングは好きだったがもう数年やっていない。
したくてもできない。
リングフィットのジョギングですら痒くなるほどである。
しかしバンド活動に持久力は必要。
そんな時に80歳でエベレストを登頂した三浦雄一郎氏のことを知った。
20キロのリュックを背負い歩いて体力作りをしたらしい。
それを真似して週に数回14㎏背負って5㎞のウォーキングをやっている。
リュックサックの中に2リットルペットボトル7本入れれば14キロの重しが完成。
本当は20キロにしたいのだが、リュックにペットボトル10本は入らない。
昼間に帽子とサングラスとマスクを装備してパンパンに膨れ上がったリュックを背負っている男をみたら、それが僕です。
普通の大人なら働いている時間なので、2回職務質問を喰らっています。
現状を嘆くより、いま自分のできることをすればいい。
いま手元にあるものでも工夫さえすればなんとかなるもの。
回り道こそ近道である。
バンド活動もスローな僕にとって、ひたすら重しを背負って歩くのは性に合っているかもしれない。
サポートいただければツインテールの活動がより円滑に動きます! それはつまりジャパニーズヘヴィメタルが動くということだ!