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ロマノフ家

ロシアで300年続いたロマノフ家。その土地は中世においては東に位置しているというよりも真ん中から全てと言っても良い。この広大な地をイギリス、フランス、ドイツの人々はどれだけ知っていたのだろう。「シベリア送り」とは東に向けて常に開拓を行なっていた事なのだろう。

ロシア皇帝で聞いたことがあるといえば、雷帝イワン、ピョートル大帝、エカテリーナ2世、ニコライ2世。

雷帝イワンといえば、粛清。のちの時代でもその苛烈さが引き合いに出されるほど。
ピョートル大帝。大きく西洋化を推進して、ヨーロッパを回って、さまざまが記述を学ぶべく、変装して船大工になったり、港が欲しいため、サンクトペテルブルクを作り遷都したりとエピソードにこと欠かない。
エカテリーナ2世。なんと言ってもエルミタージュ美術館を作るきっかけとなった、美術品の大量購入。ピョートル大帝が築き上げた財力があってこそだけれど。
そして、ニコライ2世。大津事件だけでなく、日露戦争と日本との関わりも大きい。血友病の因子を持つとは言っても必ず発病するとは限らないと結婚に踏み切り、家族を大事にすることが間違いとも思えないが、その末にラスプーチンが現れ、一家揃って暗殺される。他の国の王家とは全く異なる結末。

名画と言われても、どれも初めて見る絵ばかりだったが、歴史と繋ぎ合わせると、どの絵もトーンは暗く、重たい雰囲気なものが多い。取り上げた絵がたまたまそうなのか、その歴史からそうなってしまうのか。
その広大な地を収めるには、絶対君主制でなければ出来ないことなのか、それによる政治の混乱はセットなのか。

その後の歴史を見ても戦乱は続く、そして今も。

街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな