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ハイラル旅行日記(96日目)

青白く光る龍がゆっくりと空を渡ってゆく。
常に雪が降り積もる山を地図に書かれたマークを目指して登っている。ふとした偶然で手に入れた地図にぎっしりと書かれたマークの箇所に行くと必ず、葉っぱをお面にした小さな生き物がいる。ほぼそのまま居ることはなく、落ち葉の下に隠れていたり、不思議な形で並んだ石が置いてあったりとさまざま。しかしそこには必ず居りそして、この地図の正確さに驚くことになる。一体どのようにして調べたのか、そしてその目的は、そもそもこの生き物は何をしているのか、なぜ居るのか。次から次に疑問が湧いてくる。

今のところ分かることは、見つかると、木の実を渡してくれること。くれるのは良いのだが、大きさにして子供の頭ぐらいあり渡されるにはちょっと大きい。振るとカラカラと音が鳴る。そしてもう一つが、独特の匂いがすること。木の実だが、青臭いわけではなく焦げる寸前まで炒ったような匂い。見つけるたびに渡されるので、カバンにはどんどんと増えていて、すでにカバン全体が少し匂っている気がする。そっと忍び寄っていきたい時に匂いで悟られるのではないかという不安もあるが、地図に記載されたマークはまだまだ多い。次は眉のように美しい月がかさなるあの頂を目指すことになるらしい。


ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム 徒然に。


街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな