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ハイラル旅行日記(85日目)

日頃から寒暖差が少ないこの地に建てられた城にむかう。そう、かねてより姫から呼ばれていたことに応えるため、そして矛盾した事象を確認するため。

監視砦から城へは一本道が続いている。出立はいつものようにそっとしたが、砦にいる人々の関心を相変わらず引いている城へ向かっていることはすぐにわかることだ。城前には不用意に踏み込む事がないよう見張りが建てられているが、視線を合わせると、軽く黙礼だけで通してくれた。城周りで魔物の目撃が減っていることも影響しているのかもしれない。まあ、いくら静かに進もうと思っても、盟約メンバーが揃って進んでいるのでその気配で身を隠していることも考えられたりするが。

ここまで城のそばに踏み込むのは、この地に降り立った時以来だ。あの時は城の中というより城壁のあたりまでしか来なかったので、改めて見ると赤と黒の気配が城にへばりついている。そして、地上から切り離され空に浮かぶ状態になっている。天空まで飛び上がるわけでなく、その地に踏みとどまらんと落下するわけでもない状態だ。裂け目は目視できないほどの深さで、これまで何度か踏み入れた地底まで繋がっているに違いない。かつては正門から繋がっていたであろう道はこの裂け目に分断され城に入る事ができなくなっている。さて、どうしたものか。

ふと、どこかの話で、城には秘密の地下通路がある、というのを思い出した。確かにいざという時のためにそのような設備を用意するのはあり得ることだ。と、なると上に登る道を探るより一度この裂け目から地底に向かうと、道筋があるかもしれない。
赤と黒がまだらに染める大地に身を投じ城への道を探すことにしよう。


ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム 徒然に。


街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな