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桜が植えられた理由って?

桜が好きで、よく描いています。

日本といえば、「Sakura」と海外の人もよく思い描くくらい、桜は日本を代表する花。

春になると、圧倒されるほど美しい花を一斉に咲かせ、そしてはかなく散っていく桜。

そんな桜の木が日本中いたるところに植えられている理由、みなさんはご存じですか?

桜の木はひとところにたくさん植えられていて、桜の花が密集して咲くさまは圧巻です。

桜前線北上というほど、日本全国各地で多くの桜を見ることができます。

そもそも、なぜ桜が植えられたのか?

桜の木の多くは非常に年数がたっていて、何百年という樹齢のものがあります。

興味深いのは、その多くが川沿いに植えられているということです。

昔の人々の知恵で、桜の木を川沿いに植えれば、多くの人がお花見に訪れて、その地を歩くことによって踏み固めてくれる、それが洪水を予防する強固な堤防を作ってくれると知っていたからなのだそうです。

もう一つ興味深い点で、多くの桜は寺院や神社にも植えられているということがあります。

神社は神道であり、もともと松の木などに神が宿るとされ、深いかかわりを持ちますが、桜の木は関係がありません。

しかし、桜の豪華絢爛な咲き方、そしてはかなく散ってしまう潔さが、武士道に通じるもの考えられ、好んで植えられるようになったとのことです。

お寺は仏教であり、仏教自体、蓮と仏様の密接なかかわりがあり極楽浄土に最もふさわしいとされているそうですが、蓮だけでなく、植物や花全般と関わっています。そんなことから、お寺では桜や梅を古くから植えているのだそうです。

室町時代や戦国時代の侍、武士たちはお寺でお花見を楽しんでいたと言われています。

お花見というものは古来から何百年もの間受け継がれて来た日本文化といえます。

京都や奈良の有名な桜スポットはお寺や神社であることが多いのはこうした理由です。

また、東京でも、多くの桜スポットが、お寺や神社、川などの水の近くに位置します。

上野恩賜公園はもとはお寺だった場所だということで、毎年多くの人が桜を見に訪れる代表的な桜スポットです。

皇居はお濠の周りに豪華な桜を咲かせます。

その他、目黒川、神田川、墨田川、多摩川、荒川など、有名な桜スポットは川沿いであることが多いのです。

目黒川にほど近いところに住んでいる私、通りすがりに桜の木を眺め、年中春を待ち焦がれています。

桜は何度見ても飽きないように、桜の絵は何度描いても飽きず、奥が深いのです。

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桜 掛け軸  志穂美 作

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