あちらの世界とつながっている人
以下は、あくまでも、私の経験から感じたこと、思うことである。
確定診断はまだ出ていないが、私の上の子はおそらく、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)であると思う。
ずっと「変わった子」だと思っていたし、同時に生まれたときから「育てにくい子」だと思っていた。
なぜ、他の子と同じように出来ないのか。
なぜ、集団内で浮いてしまうのか。
なぜ、年がら年中、よそ(幼稚園や学校)から注意を受け、親が呼びたされるのか。
あるとき、私はアスペルガー傾向があるのではないか、と思い始めた。
そう思えば思うほど、合点がいく点が多すぎるのだ。
私も旦那も、彼にはさんざん手を焼いたし、以前、公的な相談所に相談しに行ったこともある。
「アスペルガーだと思う」
と、旦那に言っても、旦那は
「それはない」
と取り合ってはくれなかった。
(旦那も、なにか同じような匂いはしている)
結局、小学校でも問題が出始め、うちの子も今まで以上に生きづらそうだったこと、そして担任の先生からの勧めもあり、児童心理士の予約をとり、そこでおそらく自閉症スペクトラムなので、大きな機関できちんとした診断を仰ぐように、と言われた。
(その頃、コロナ騒ぎが本格化して、外出がままならなくなったため、まだ診断を受けるためのテストが全部終わっていない)
赤ちゃんの頃から気難しく、いつも泣いてばかりで、私は彼が生まれてから2年間、一度も夜、通しで寝られたことはなかった。
幼稚園では、毎日のようにその日に彼が起こしたトラブルを聞かされ、呼び出しも頻繁にされ、よく他の子を噛んでしまったため、私も相手や相手の家族にいつも平謝りしていた。
友達もほとんどいないし、気に食わないことがあるとすぐに感情を爆発させるし、自分なりのルールがあって、それ以外は受け付けない。
私は何度も泣いた。
なぜ、他の、同じ年の子たちのように、無邪気に「普通に」生きられないのか、と。
なぜ、いつも、自分はトラブル収拾にあたらないといけないのか、と。
でも、アスペルガーかもしれない、と思いはじめたことで、彼の言動や在り方は多くの説明がつくようになり、私ももう少し広い視点で彼を見られるようになった。
彼は、ある意味、宇宙の真理を分かっているのである。
小1でも小学校高学年の子たちが読む本を読み、大人も驚くような広い知識を身に着けている。
彼がスケッチする絵は、私には到底分からないような、何か、大きな機械の仕組みだったり、見えない世界の法則だったりするのである。
あるとき私は気がついた。
彼は、身体的には子どもであるが、魂は立派なオトナ、いや、私なんかよりもずっと上の、熟成した魂の持ち主なのだ、ということを。
今の世の中では「自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群」と、カテゴライズされるかもしれないが、彼は、レインボーチャイルドやクリスタルチャイルドなのだと思う。
なので、他の子どもと比べることには意味がないし、彼は、彼なりに苦しいのだと思う。
なぜ、誰も彼のことを分かってあげられないのか、と。
私自身もインディゴチャイルドなので、彼の苦しみはよく分かる。
自分が幼い頃から感じていた違和感、既成の社会や仕組みに対する反発、社会に属したくない感覚。
それらを私もずっと抱えていた。
彼のような子どもたち(いや、大人もいるだろうが)は、あちらの世界からの使者であり、これからの世界を担っていく役割があるのだろう。
今の、まだ古くから続くこの社会では、彼らは特別視され、ときに問題視され、どうにか既存社会に適応出来るように促されるが、私はこう思う。
彼らが先を行き過ぎていて、今の社会の概念では到底理解できないのだ、と。
私もずっと彼を変えようと無駄な努力をしていた。
彼の素質、生まれ持ったものは決して変えてはいけないのに。
これからの世界を創っていくのは、彼らなのに。
私はこう、思うことにした。
「私は世の中を変える一端を担う、高い霊性を持った子を預かった」
「私がするべきことは、彼の本質を殺してしまわないようにすることだ」
と。
現実的には、本当にタフなことは認める。
社会の枠から思いっきりはみ出す子だから。
でも、この使命を持った子を授かった、私にも使命があるのだ。
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