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カデナウォッチと愛の物語       ヴァンクリーフ&アーペル

こんにちは!

 これまでに腕時計についてお話しさせていただいたテーマは、メンズウォッチについて主にお話させていただいてきました。
 前々回にティファニーをテーマにお話しさせていただいた流れで、今回はジュエリーウォッチについてお話しさせていただこうと思います!

 数あるジュエリーウォッチの中から今回のテーマは、ヴァンクリーフ&アーペルの
カデナウォッチとブランドの誕生秘話についてお話しさせていただきます!
 筆者がデザインはもちろんのこと、ブランドの成り立ちのストーリーが個人的に大好きで、
みなさんにもぜひ共有したいなと思いまして
今回ブランドの歴史とカデナウォッチについて
お話しさせていただきます!

さっそく行ってみましょう!    

・結婚とはじまり

 ヴァンクリーフ&アーペルは1906年にフランス・パリにあるヴァンドーム広場でブランドを立ち上げて、金やプラチナ、ダイヤモンドなどを贅沢に使ってその時代の流行を取り入れたり、植物や動物など自然をモチーフにデザインされたハイジュエリーなどが各国王族や、VIPたちから愛され、日本では四つ葉のクローバーをモチーフにしたアルハンブラシリーズやブライダルリングが有名で、数多くの人々に愛されてきたジュエリーブランドです。

 そんなブランドがはじまったきっかけは、
1895年にパリでとある2つの家の結婚からはじまりました。
夫「アルフレッド・ヴァンクリーフ」は宝石細工を生業とする職人の家に生まれ、妻「エステル・アーペル」はさまざまな宝石を扱う宝石商の家に生まれました。 
 この2人が結婚したことによって2つの宝石にまつわる仕事をする家が交わったことがきっかけとなり、1906年にアルフレッドとエステルの兄の「サロモン・アーペル」の2人が宝石細工のヴァンクリーフ家と宝石商のアーペル家、2つの家の特色を合体させてジュエリーブランド
「ヴァンクリーフ&アーペル」を当時から
オシャレの最先端の地であったパリの中心にあるヴァンドーム広場にブランドのお店をオープンしました。

 両家とも長年宝石にまつわる仕事をしてきたこともあって、優れたデザインとそれを形にする卓越した技術、そして選び抜かれた確かな品質の宝石が使われたヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーは瞬く間に人々の心を掴み、愛されるようになっていきます。 
 商品が優れていたのももちろんですが、やはりその本質には両家の宝石に対する情熱と結婚したことで交わり、深く愛しあった夫妻とその両家の結びつきがあるからこそ世界中に愛されて、今なお人々の心を掴み、虜にするジュエリーを発表し続けています!

・躍動する女性たちの象徴

 カデナウォッチが誕生したのは1935年のことだした。 この当時女性が人前で時間を確認することははしたない行為とされていました。
この問題の解決に挑んだのが当時ディレクターを務めていた「ルネ・ピュイサン」です。
 この方苗字は違いますが、実はアルフレッドとエステルの娘さんです! ここにも家族のつながりを大切にしているヴァンクリーフ&アーペルらしさを感じてしまいますね! 

 そんな彼女が女性に時間を自由に見ることができるようにデザインした時計がカデナウォッチです。
 一見ブレスレットに見えますが、中央のつなぎ目を掛けるループのところに小さな時計をつけることで、手首を少し傾けて視線を少し手元にずらすだけで時間を確認できるという斬新なデザインのジュエリーウォッチでした。
 また、そのさりげなく時間を確認する仕草までも計算にいれた美しさから、当時の女性たちに受け入れられて今もブランドを象徴するアイテムの1つになっています!

 20世紀という時代はまさに女性が外で自由に活躍していくようになっていく時代で、カデナウォッチはそんな女性たちに時間を扱う自由と活力をもたらした時計と言えると思います! 

・カデナウォッチの魅力

カデナウォッチ(レザーブレスレットタイプ)
 フロント視点
写真提供(Instagram):masamichi1313
カデナウォッチ(レザーブレスレットタイプ)
 サイド視点
写真提供(Instagram):masamichi1313

 カデナウォッチのカデナは、フランス語で南京錠を意味していてそれをモチーフにしたデザインになっています。 南京錠のようなループの内側に時計がつけられていて、ループとクラスプと呼ばれる留め具がついた2本のスネークチェーンで腕に巻く仕様になっています。
(現在のモデルにはスネークチェーンがレザーブレスレットになったものもあってユニセックスな印象があります!)
 強めの印象の南京錠をモダンな美しい形に仕上げ、その全体のエレガントで調和のとれた美しさはまさにジュエラーならではの時計と言えると思います。
 美しい見た目のブレスレットに時計をつけることによる上品さと機能性の両立と、時間を確認する時の奥ゆかしくも美しい仕草がつける人をさらに魅力的に魅せてくれます!

 また、ケースの素材も18金のホワイト、イエロー、ローズの3種類あってモデルによっては
ヴァンクリーフ&アーペルが発明した宝石を留める金属が見えないようにセッティングする
「ミステリーセット」を用いて、ダイヤモンドなど宝石があしらわれたTHE・ジュエリーといったモデルなどバリエーションがあり、選ぶ楽しみがあるのも魅力です!

 ヴァンクリーフ&アーペルといえばジュエリーのイメージが強いですが、創業して数年後の1910年代には時計作りを始めています。
 1949年に本格的な腕時計作りを始めていて
製作者の名前を冠した丸いラウンドケース型の
紳士腕時計「ピエールアーペル」を発表して、
1999年にはリシュモングループに仲間入りして、同じグループ内のカルティエやジャガールクルトなど長年腕時計作りをしてきたプロたちからノウハウを学んだことによって、他の時計メーカーの腕時計にも引けを取らないレベルの複雑な機構を取り入れた時計を発表しています。
 また、このブランドらしい自然的で美しいデザインの腕時計を発表している事もカデナウォッチをはじめとするヴァンクリーフ&アーペルの腕時計の魅力です。

 カデナウォッチは、誕生から70年以上経った今でも古さを感じさせない時代を超越した美しいジュエリーであり、このブランドのテーマである「愛」と固く結ばれる南京錠の組み合わせは
お互いの事を理解し合い、固い絆で結ばれたこのブランドの愛を形した傑作であると私は思います!

・まとめ

初のジュエリーウォッチのご紹介いかがだったでしょうか?

 女性の方々にも読んでいただきたくて軽い文章にしようとしましたが、筆者が好きな事あって
最後はいつもな感じの文章になってしまいましたw

 筆者が初めてカデナウォッチを知った時
ジュエリーとして素敵だと思いましたし、時計
までついて機能性もあるなんてヴァンクリーフ&アーペル恐るべし!と感動しました!
 そしてブランドの成り立ちのストーリーが
平和な世界観でハッピーエンドのロミオとジュリエットって感じがして好きなんですよね〜!
 本当に時代を感じさせない美しいジュエリー
ウォッチなのでみなさんもぜひ機会があれば現物を見てみてくださいね!

 また、近年は伝統的に時計作りをしてきた
メーカーたち以外にも、グループ化が進む
ラグジュアリー業界の中で今までジュエリーや服、バッグなどを主に手掛けてきたブランドたちが、グループ内の時計メーカーから技術を学び、そのブランドらしいデザインと技術が共存した
美しい腕時計が話題になるようになりました。
 今後ジュエリーブランドのジュエリー以外の
素晴らしい腕時計についての魅力をお話しさせていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします!

 今回も見ていただいた方により魅力をお伝えしたい、という筆者の想いに共感していただいて
Instagramで写真投稿をされている、
MASA BBさん(masamichi1313)に写真をご提供いただきました!
 伝統的な時計メーカー以外にもジュエリーブランドの時計にも精通した時計愛に溢れるお方です! ぜひMASA BBさんのインスタも見てみてください!


ここまで読んでいただきありがとうございます!
面白かった、家族愛っていいな、など思っていただけたらよかったらフォローやスキをしていただけると執筆の励みになります!

よろしくお願いします!!

#ヴァンクリーフ &アーペル
#カデナウォッチ
#ジュエリー
#腕時計
#ラブストーリー

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