【リストは厚めに作っとけ】J1ドラフト2021振り返り ちくわ編

 ご無沙汰してますちくわです。シーズンオフの恒例イベントとなっているJ1ドラフト。昨年は「運営」でしたが、今年は「選ぶ側」として参加してまいりました。運営の立場で学んだノウハウを遺憾なく発揮して最高のチームを作るぜ!と意気込んで臨んだ今回。時系列に沿って思い出を振り返っていきたいと思います!


監督指名:片野坂知宏

 新たに導入された「監督指名」から始まった今回のJ1ドラフト。コンセプトは「ぼくのかんがえたさいきょうのカタノサッカーを作ろう」です。湯水のようにお金を使いスカッドの制約から解き放たれた片野坂監督が見たい。偶然ドラフト当日に片野坂監督の来期ガンバ大阪監督就任が発表されましたが、それを見て決めたというわけではなく前日のうちに監督指名は済ませていた、ということは主張しておきます。
 そして今日のために片野坂監督の本を読んで予習しました。「カタノサッカークロニクル」、とっても面白いので是非どうぞ!

 ここで被って外れたらコンセプト全部崩れるな……と思いましたが、無事重複指名なし。改めて片野坂監督、ガンバをよろしくお願いします!

1巡目指名:大迫勇也(神戸)

 とりあえずさいきょうのカタノサッカーには何はなくともまずスコアラーだ!というのと、ドラフトの華・重複指名抽選を楽しみたかったので1巡目は脳死でレアンドロ・ダミアンを指名しましたが、あえなく彼は96さんの下で浦和の責任を背負うことになってしまいました。外れ1位指名でリスト次点の大迫をチョイス。ホームでボコられたヤクブ・シュヴィルツォクと迷いましたがなんでもできて点が取れるCFといえばやはり彼かな。

2巡目指名:扇原貴宏(横浜FM)

 強いチームはまずセンターラインを固めることからだ、とおばあちゃんが言ってました。なので中盤の要となれる選手を選択。中央に左利きの選手がいればできることの幅がだいぶ広がるので一人は指名したかったのと、あとデカいし、顔も可愛いから人気出そうだし、大迫とロンドンのIF世界線とかいう萌えポイントもあるしと思ったけど、よく考えたら来年から神戸行くからわざわざ合わせる必要もなかった。

3巡目指名:トーマス・フェルマーレン(神戸)

 いや神戸じゃねえか!って誰も突っ込んでくれないのがちょっと寂しかった。強いチームはまず(ry ということで次は必然のCB。J1ドラフト名物左利きのCB争奪戦ですが、僕の事前リサーチでは結構いっぱいいることが分かっていました。でもフェルマーレンってやっぱ凄いんですよね。プレー選択ひとつ取っても思想があるというか、チーム全体を底上げしてくれそうな感じがします。左利きCBは数多くいてもさいきょうのカタノサッカーを実現できるスペシャリテは君しかいない!ということで、争奪戦が起きる前に抑えてしまおう、と彼をチョイス。

4巡目指名:相馬勇紀(名古屋)

 僕はサッカーゲーム厨なので、さいきょうのチームにはとにかく足が速い選手がいっぱいいることを知っています。だからとにかく速いサイドプレイヤーが欲しかったんです。左と右とでとにかく速いサイドプレイヤーの候補を考えた時に、右はいっぱい候補が出たんですけど左は案外出ませんでした。ドラフトの鉄則として代替可能性の低いポジションはさっさと固めておくに限ります。ということで早めに確保。あと相馬、嫁がめっちゃ可愛い。

5巡目指名:江坂任(浦和)

 センターラインが埋まり、サイドのキープレイヤーも確保できたところで、シャドーのポジションが2つ空いていたので片方を埋めに行きました。最初は宇佐美貴史をここにぶっこもうかと思っていたのですが、1巡目でSoccer D.B.管理人氏に颯爽と奪われてしまったので方向転換。カタノサッカーで一番ロマンを込められるポジションはここだ……!シャドーにはぼくが考えるありったけのロマンを込めるんだ……!ということで、ちくわ的ロマンポイントが宇佐美に次いで高い江坂を選出。

6巡目指名:山根 視来(川崎F)

 右CBには純粋CBではなくCB/SB兼任可な選手を取ろう!と思っていました。第一候補はカタノサッカーで一気に名を挙げて日本代表にも上り詰めたマリノスの岩田智輝を狙っていましたが、残念ながら2巡目でロッドさんが確保してしまっていたため、誰にしようかな~と思っていたところ、あれ?山根が浮いてるぞ……?!ということに気づいてしまい、脊髄反射で指名。左に相馬を取ったことを考えれば、もうちょっとCB寄りの選手を確保しても良かったかなぁ……と思いましたが、代表様やしその辺は何とかしてくれるやろ。湘南時代を思い出そう。

7巡目指名:パク・イルギュ(鳥栖)

 カタノサッカーの要と言われるGKですが、GKは実は1人1枠しか指名できない割に候補は多く、今回も高い順位で指名する人はそんなに多くはないのかなと読んでいました。実際6巡目指名の段階ではそれほどGKの指名は進んでいませんでしたが、争奪戦になる前にスペシャリティを抑えておけば妥協のないスカッドが組める!というのはフェルマーレンの時から一貫したドラフト戦術。というわけで、争奪戦が盛り上がっていないこのタイミングで繋げるGKの代表格、パクイルギュを選択。ただこの選択が次巡に地獄をもたらすことをちくわは知る由もないのであった。

8巡目指名:前 寛之(福岡)

 はい。問題の8巡目。事前の調査では守備的なミッドフィルダーって結構指名プールが広かったので、後回しでいいや~っと思ってぶっちゃけ完全に油断してたんですよね。稲垣とか井手口とか三竿弟とかいっぱい残ってるし~って思って6巡目ぐらいまでは分厚いリストがあったんですけど直前でラグさんに井手口、加えて折り返しで三竿弟をぶち抜かれ、ちくわのライフはゼロに。落ち着け!プールは広いんだ、じっくり探すんだ……と選手リストをめくっているうちに様々な選手の名前を先に挙げてくるライバルたち。やめろお前ら!!!指名意欲が削がれるだろうが!!!!……そして今回のJ1ドラフトで最も長い検討時間を経て絞り出した答えは、ドラフト当日に契約更新を果たしたアビスパの前ちゃん。ほら。やっぱりね。プールが広いから。いい選手は獲れるんよ(肩で息をしながら)。皆さまご迷惑をお掛けしました。リストは厚めに作っときましょう。

ちくわのライフがゼロになった瞬間


9巡目指名:瀬古 歩夢(C大阪)

 ガンバより先にセレッソの選手を指名しただと……とキャスを騒がせてしまった9位指名の瀬古。ほんとはガンバから昌子指名するつもりだったけど先に取られちゃってたんだ(←これは嘘。7巡目でこいつはチアゴ・マルチンスを指名しようとしていた)
 ちなみに7巡目から8巡目にかけて、ガンバの選手が死ぬほど指名されるガンバ・ショックが起き、ちくわのガンバ大阪指名リストはみるみるうちに削られていきました。13位のチームやぞ!何でやねん!

(コレなんよ)

10巡目指名:藤井 智也(広島)

 とにかく足が速いサイドプレイヤー:右サイド編。10巡目時点でも小池龍太・田中達也など色々と候補が残っているので悩みましたが、「多分この中で一番速そう」「流石に有名選手ばっかり選び過ぎたからちょっと玄人感を出そう」という2つの理由で藤井をチョイス。藤井はもう充分有名だって?うるせーな!来年もっと化けるんや!

11巡目指名:矢島慎也(G大阪)

 お待たせしました。最終指名はようやくガンバから。ちくわが矢島Loveであることは弊note読者の方は良くご存じかと思います。そして私はLoveだけどドラフトピッカーにはそれほど人気がないであろう選手を最終指名にしようと決めていたので、ここで矢島をチョイス。実はここまで界隈で人気がなさそうな宇佐美が残ってるかもな……と一抹の期待を持っていたのですが、奴はちょっと今回の冬で話題をかっさらいすぎましたね。結果的に、アンカーからシャドー、はてはサイドハーフまで幅広くこなせる矢島の加入でスカッドの弾力性はかなり高まったと思います。

完成したスカッド

 片野坂監督といえば3-4-2-1のイメージが根強いですが、実はそれだけにこだわっているわけではなく、大分での6年間で色々な形にチャレンジされています。今回のスカッドもその姿勢にリスペクトを持ち、軸はぶらさず、勝ちにこだわれる深さを作る意識で、要所要所にユーティリティ性を持たせながら指名を進めていきました。
 結果的に色々なオーガナイズを妄想する余地があり、興味深いスカッドにできたのではないか!と思っています。いざ完成させてみると、何かめちゃくちゃ愛着が湧いてきますね。これでリーグを戦いたい。

3-4-2-1

いわゆるカタノサッカーの基本形。
安定のビルドアップから、間受け裏抜けの達人達がスコーンと突破して沢山ゴールを決めます。

3-5-2

中盤3人がぐるぐるローテしてポジショナルに攻めます。
大迫江坂が最高のマリアージュです。

4-3-3

両サイドのぶっ飛んだ速さを活かすならこんなアレンジも。
山根・扇原には偽SBっぽく動いてもらいます。
中盤がうまいことスライドできれば意外と守れそう。藤井は覚醒しろ。


 あ~めっちゃ強くね?いや強いやろ!強い!優勝!

 ……というわけで皆様是非投票よろしくお願いします。


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