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マンガでわかる!音楽理論


 先日、くえすさんの企画で「やっぱ最初からコードをちゃんと付けられてると、作業がスムーズ~」と思い知り、ちょっと超基本な所だけでも勉強しとこうと思いました。とはいえガッチガチの音楽理論書なんて絶対買っても途中で嫌になるとわかっていたので、サルでもわかるシリーズ的な超初心者向け本を探してみたところ、それっぽいものを見つけました。

 リットーミュージックの「マンガでわかる!音楽理論 1~3」です。

 これ、1冊が128ページと少なめで、さらに半分はマンガ、半分は文字と図で解説という、私でも余裕で読み終わらせられるぞというものでした。そうそう、こういうのを求めていたんだよ、もっと詳しい知識増やしたくなったらその時にいわゆる「音楽理論書」を買えばいいのさ!
 …ってことで、即行で3冊セットで購入しました(こういう時電子書籍は便利ですね。在庫無くて注文とか、待ってる間に興味なくなることも無いですし)。


 さて、そんなわけで「すぐ読み終わるだろ~、っていうか2・3時間で読了なレベルだよな~」とか思いながら読み始めたわけですが。

 …いや、すみません、この手の本を舐めてました。

 内容自体はそんなに難しくはないんですよ。っていうか、特に1冊目なんて「あー、こういう内容ってちゃんと勉強したわけじゃなくても何となく理解してる部分だよな~」って感じで、読み飛ばしたって問題ないんじゃないの?って思っちゃうやつです。でもせっかく買ったし、珍しくこういった物を読む気になったのだからガッツリ理解しながら読んでいこう!と細かくチェックしながら読んでいきました。
 おかげで、何となく知ってはいたけどボヤーッとしすぎてて説明は出来ないよ?っていう部分が結構はっきりした知識になったと思います。

 そんな感じで1冊目は終了です。そして読み疲れたので1冊で1日目は終了しました。


 2冊目です。
 途中までは1冊目と同じ感覚で読み進めていきました。そして、私的に一番読みたかった項目「コード」の部分に入っていきます。

 …なんなんでしょうね、この拒否感…。

 内容はやっぱり「うん、知ってる知ってる、はっきり説明はできんけど」っていう状態で、読む辛さはそれまでと一緒のはずなのに、しかも読みたかった部分のはずなのに、学生時代に一番嫌いだった歴史の教科書を開いた時のような拒否感がありました。
 それでも「マンガ。これはマンガだから読みやすいはず」と自分に言い聞かせて読み進めていきます。数ページずつ…。

 2冊目を読み終わるまでに数日かかりました…。


 そして最後の3冊目です。

 正直に言いましょう。ページを捲る気になれなくて数日放置しました…。

 でもこのまま挫折するのも許せんので、気合い入れ直して、ついに再び読み始める事としました。間を開けたのが良かったのでしょうか?サラサラ~っと読み進めていき、今日1日で読み終えてしまったという。
 内容的には、より複雑になっていき(とは言っても、初心者向けの本なのでそんなに難しい内容ではありません)、特に最後の章は急に複雑な例を出してきて「もうどうでもいいわ~!」と投げ出しそうになりましたが。

 とにかく、最後まで読み終えました!
 新しい知識として身に付いた部分っていうのは、実際のところ無かったりするのですけど(DAW使ってれば嫌でもそれなりのものは目にしていくわけですしね…)、やっぱり読んでみて良かったなってところがあります。
 一番良かったと思ったのは、今まで本当に何とな~くで曖昧に、ボーっとしていた知識が、ある程度人に説明できそうなくらいのはっきりした知識になった事です。今までは「コード名聞いたってわからんので五線譜で見せてください」って感じだったんですけど、それがある程度ではありますが名前だけでどういう構成かわかるようになりました。…ちゃんと勉強すれば、わかりやすい名前の付け方されてたんですね、コードって。

 逆にあまり納得いかない所もありました。
 「こういう進行でコードを組んでいくのが基本」みたいな話がされていて、もちろんそれは基本であって「その通りにしなければいけないとは言わない」と書かれているんですけど、この本の中では9割以上そのパターンが正しい方法で、それ以外はイレギュラー的な感じとしている印象を受けました。初心者向けだからかもしれないですけど。
 でも、私的には「それを自分の好きなように並べて見て、良いと思ったものを作っていくのが制作するって事なんじゃないの?」って思ってしまうのです。なんか、音楽制作ってプラモデル作るみたいな感覚でやるもんなんですか?って聞きたくなっちゃいました。
 (あくまでも、私の曲作りのスタンスでの考えです。例えば仕事で沢山の曲を短時間で作るなら、この本に書かれていたものをベースにする方が絶対的に正しい考え方だと思いますし。)


 …と、いうわけですが。トータルして見ると、やっぱり読んで良かったです。納得できない所は今は無視すればいい。そのうち「うーん、やっぱあの本が言っていた事が正しかったのかもしれない…」とか考えが変わった時にもう一回読み直して、また新しく取り入れれば良いだけですしね。

 とりあえずコードに対する苦手意識(…というか拒否意識?)は結構解消された気がします。今後やる事はそんなに変わらないと思いますけど、作ってる意識の中で「こんな和音になってるからコード名は…シラネ、どうでも良い…」というところから「うーん…○○?」と予想できるだけでもだいぶ違うかな…とか。
 実際のところは置いておいて、なんだか今までより一歩進んだDTMerになった気がしました。気がしただけかもしれませんが。


 長々と書いてしまいましたが、とりあえず。
 3冊揃えるとちょっとお値段高めなんですけど、私のようにあらゆる基本が曖昧で、今まで何となくで曲作りしてきていて、かつちょっと音楽理論を勉強してみようかって思ってる方、そしてお堅い理論書をちゃんと読み終える自信のない方にはお勧めできるんじゃないかなと思います。
 超初心者用なので、それなりに知識のある方にとっては「知ってる事ばっかりじゃーん、時間の無駄だったわ!」となる可能性もありますので、そこは気をつけて、ということで。

 それでは、最後まで目を通して頂き、どうもありがとうございました。