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「夏へのトンネル、さよならの出口」の見ての感想

どうもこんにちは。
ひでとと言います。

今日は「夏へのトンネル、さよならの出口」の映画を先週見てきたのでそれの感想について書いていきたいと思います。

東京での映画上映は先週終わったので、どこに需要があるのかは分かりませんが、語りたいことは結構あるので、最後まで見ていていただけたら嬉しいです。
あくまで個人の感想ですので、そこを承知の上で見てください。

また、なるべくネタバレを避けるように書きたいと思いますが、間接的なネタバレになることはあるかもしれません。そこは十二分にお気をつけいただけたらと思います。
一応忠告しましたので、あとは自己責任でお願いします。

では書きます。






良かった点


1.絵がかなりきれいだった

アニメの会社名はあまり聞いたことがない会社でしたが、グラフィックはとても良かったです。しっかり滑らかに動きますし、線の太さも一定なので安定感があります。

また、何より驚いたのが途中の打ち上げ花火のグラフィックです。今まで見たアニメの花火の中で一番きれいでした。花火が打ち上げられる時や光輝いた後の煙の表現はリアルそのもので、一瞬本当の映像を使っているんじゃないか?と思ったほどです。

ここは期待していいと思います。


2.王道的なストーリー

かなり王道な青春SF系といった感じでした。ストーリーは分かりやすくてどんな人が見ても頭に入ってくる感じの簡素さですね。(いい意味で)

ただ、ここに関しては物足りないと思う人もいるのは事実だと思います。
余りにも展開が分かりやすいので、面白みに欠けるかもしれません。

ここは個々人の感想ですかね。
私的には、捻りがないけどまあ好きかなぐらいの感じでした。
及第点はあったので、許容できますね。






悪かった点

1.主人公の声優の声がぼわぼわしている

これは主人公に声を当てている役者の方の声質なのか、音響監督がうまく調整できなかったのか、映画館が悪かったのかは定かではありませんが、かなり聞きとりづらかったです。

聞き慣れてくると多少はマシになりますが、ヒロインの方の声がすんなり耳に入ってくる一方で主人公はぼわぼわしているので、どうにかならなかったのかなと思いました。


2.ストーリーの盛り上げ方が「君の名は。」と被っている

これもかなりマイナスですね。丸被りというわけではありませんが、ラストシーンまで感情を持っていく過程がそのままという感じですし、ラストシーンはまさにそれでした。はっきり言ってしまうと、これのせいで完全なる「君の名は。」の劣化だと思いました。

同じ感情味わうなら「君の名は。」見た方が面白いですし、感動しますからあまり特別感や見ごたえはありませんでした。(ネタバレになったらすみません)


3.ストーリーがあまりにも淡々としすぎている

王道なストーリーなのはいいですが、あまりにも淡々としています。この作品を成り立たせる要素を詰め込んだだけ。
さらに良く見せようとする装飾や緩急が一切ないです。


先ほどの「君の名は。」を例にあげましょう。
滝君が三葉に入れ替わった時に、必ず胸を揉むシーンがあります。あのシーンは「君の名は。」という作品やストーリーを成立させるには必ず必要な要素ではありません。

ですが、そのシーンもあってこその「君の名は。」ですよね。
そのシーンがあることで、後のシリアスで壮大なストーリーとのギャップが生まれてより作品に没頭できるようになります。


このような、「必要ではないけど作品をより良くするには必要だよね。」みたいな要素がほとんどないため、味気ない感じになってしまっているのは残念だなと思いました。

読んではいないのですが、ネットで調べる感じだと小説や漫画ではこのような部分がちゃんとあって、いい感じに緩急やストーリーの装飾ができているようです。尚更残念ですね。


4.ちょくちょく主人公とヒロインの距離感がおかしいところがある

最後はこれです。こういう青春系は恋愛要素が付き物ではあるので、そういう要素を詰め込むのは別にいいのですが、心の距離の近づき方がえぐいです。

これは個人の差によるとは思いますが、私は違和感を感じるレベルでした。
一番違和感を感じたシーンは打ち上げ花火が上がるところ。ヒロインが主人公の手を握るシーンがあるのですが、ここが違和感しかありませんでした。

ただでさえストーリーが淡白なのに、こういうところだけぐいぐい行くのはいかがなものかなと思います。こう考えると「君の名は。」ってうまくできていますよね。

片割れ時のシーンでは恋人みたいな出会い方をするのに全然違和感ないんですよね。1か月半くらいの短い期間を濃密さを描けている証拠です。





まとめ


総評すると、普通より下かなという印象でした。
ただこの作品の最後の終わり方が、男心をがっしり掴む感じの終わり方で私はとてもいい気分になったので、総合して普通かなという印象です。

点数は70点といったところでしょうか。
ちなみに「君の名は。」は91点付けているので、両方見たことない人がもしいるなら「君の名は。」をお勧めします。

面白い作品が見たいという人にもあまりお勧めできないかなと思います。
余りにも淡白なので私は、見たい人が見ればいい、くらいのスタンスでおすすめしておきます。

何か参考になればうれしいです。


今日は以上。


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