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活動報告(中国編)

パトロンの皆様
この度は"JOURNEY ARMOUR"をご支援頂き誠にありがとうございます。
ご支援頂いたリターンと致しまして、プロジェクトの活動報告をさせて頂きたいと思います。
1回目のモンゴル活動報告から日にちが空いてしまい大変申し訳ありません。


※自分たちが現地に行って得た情報であるため、実際のデータや一般論とは異なることもございますがご了承ください。
そのため自分たちが訪れていない地域についての記述は控えさせて頂きます。

中国編

①面積:約960万平方キロメートル(日本の約26倍)
②人口:約13.90億人
③首都:北京
④人種:漢民族(総人口の約91.5%)及び55の少数民族
⑤言語:漢語(中国語)
⑥宗教:仏教・イスラム教・キリスト教など
⑦略史
1911年 辛亥革命がおこる
1912年 中華民国成立,清朝崩壊
1921年 中国共産党創立
1949年10月1日 中華人民共和国成立
政治体制・内政
⑧政体:人民民主共和制
⑨国家主席:習近平
⑩議会:全国人民代表大会

内政
(1)2020年までにGDPと都市・農村住民の一人当たり平均収入を2010年の2倍とする等,中国共産党結党百周年(2021年)までに「ややゆとりのある社会」(「小康社会」)を全面的に実現する,(2)2035年までに「小康社会」の全面的完成を土台に「社会主義現代化」を基本的に実現したうえで,建国百周年(2049年)の今世紀中葉までに富強・民主・文明・和諧の美しい社会主義現代化強国を実現するとの目標を掲げている。

(外務省HPより引用 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/data.html)


"JOURNEY ARMOUR"
撮影スケジュール in中国
6/9 Sun: ウランバートル→北京 (空路)
6/10 Mon: 万里の長城撮影
6/11 Tue: 北京市内撮影 
6/12 Wed: 北京→上海(陸路)
6/13 Thu: 上海市内撮影
6/14 Fri: 上海→黄山
6/15 Sat: 黄山撮影①
6/16 Sun: 黄山撮影②
6/17 Mon: 黄山→桂林
6/18 Tue: 桂林撮影①
6/19 Wed: 桂林撮影②
6/20 Thu: 桂林→ソウル(韓国)
6/21 Fri: ソウル→チェジュ島
6/22 Sat: チェジュ島撮影
6/23 Sun: チェジュ島→日本(空路)

中国での撮影では、たくさんの場所に行く必要があったので、撮っては移動、撮っては移動の毎日で疲労困憊になりました。特に北京や上海などの大都市圏では人ごみの中を大量の荷物を持って移動しなければならなかったため、精神的ストレスがなかなかのものでした。普段はめちゃくちゃ仲のいい動画クリエイター(Robert Lee)と僕ですが、モンゴルでの疲れもあってか、北京・上海ではほとんど楽しい会話をすることなく過ごしました。笑
日に日にお互いの小さな言動一つ一つにイラッとすることが増えていきましたからね。非常に渋く、泥臭い撮影になりましたが今となってはとても思い出深い瞬間だったとも言えます。やはりJOURNEY ARMOURのコンセプト通り、楽しい思い出よりも良い意味で苦労した思い出の方が、後になって考えると頭の中により印象深く刻み込まれてるもんですね^^;

万里の長城

まず訪れたのは言わずと知れた世界の大遺産、万里の長城。
これは、中国が統一された秦の始皇帝の時代(紀元前7世紀頃)に、中国北方の民族である「匈奴」の侵略から領土を守るために建設され、その後、城壁は拡大と延長を繰り返し、明朝の時代に完成したといわれています。
つまり、約2000年以上に亘り、造成を重ねてきたことになりますね。
現存するものの大部分は、明代の建造で、総延長約6000キロの世界最大の城壁です。
中国ともあろう超大国が、これほどまでの時間とお金、労力を使って作った万里の長城。いかに北方の民族(モンゴル)が驚異だったかがわかりますね。万里の長城があれば、常に軍隊を北に向けて構えておかなくても、馬を使って侵略される可能性を大幅に引き下げることができます。さらに中国側としては、モンゴルを恐れただけでなく、そもそも戦う必要がなかったことも長城建設の要因だったと言われています。モンゴル南部は前回の活動報告でも記したように広大なゴビ砂漠が広がっています。砂漠ですので作物が育ちにくく、冬は極寒となる土地は中国にとっては手に入れても仕方がない地域だったそうです。最強騎馬民族と戦うリスクをとってまで、どうしても欲しいような魅力的な土地ではなかったということですね。

僕は人生で初めてこの万里の長城を訪れましたが、正直言ってこれを人間の手で作ったとはとても信じられませんでした。見渡す限り延々と続く城壁。それも山の尾根にかけてずっとです。上り下りのアップダウンは半端じゃありませんし、当時未開発だった部分は山を切り開くところからスタートのはず。完成して舗装された長城を10分歩くだけでも息切れがして休憩が必要なくらいでした。人間の力、歴史の力の凄さを身をもって体感しました。

北京市内

北京市内の公園では早朝(5:30頃)から多くの市民の方が体を動かしておられました。太極拳、剣舞、コマ回し、書道などなど…
中国の方々の健康に対する意識の高さ、そして自国の築き上げてきた文化に対する敬意を感じることができました。見知らぬ観光客が声をかけても嫌な顔一つせず、会話に混ぜてもらって楽しい時間を過ごすことができました。多くの地元の人と関わり合うことが、何よりの旅の醍醐味であるということを改めて認識できた瞬間でもありました。

上海

クタクタになりながら北京から電車で上海へ移動。
上海といえば中国の商業・金融・工業・交通などの中心地。強力な世界都市でもあり超超大都市ですね。近年の中国の急速な発展を物語るかのような煌びやかな世界が広がっていました。ちなみに今回僕たちの撮影でも使っていますが、世界最高峰のドローンは全て中国のもので、非常に性能が高いようです。確かに相方が使っているのも中国のブランドでした。
日本ではまだ中国製のものに対する信用が少ないかもしれませんが、中国産=低品質という構図は完全に崩れているのが現状です。それと同時に世界では日本製=高品質のイメージがありますが、それも崩れつつあるというのも事実です。それはITや最先端技術だけに留まらず、僕らがやってるデニム業界でも同じ。
今はまだ日本製の品質は守られていますが、他国産の品質が上がってきているため差別化がどんどん難しくなってきているのが現状です。差別化ができない=売れない。そうすると原価だけ高くなる高品質のものを作り続けることができなくなっていくので、結果的にその品質を守り続けることは難しくなっていきます。自国の産業を守り続けるためにも、我々消費者は価格以外の判断基準を持つ必要がありそうです。
話を上海に戻しますと、中国のキャッシュレス文化は有名な話ですが、僕が行った時も現金を使っていた人はほとんどいなかったように思います。現金しか使えないお店は一つもありませんでした。道端でリアカーを引いてバナナを売っているような超個人商店でさえも携帯端末による決済を使っていましたのでほぼ皆無かと。僕もWechat payを使いましたが支払いが非常にスムーズでした。これは上海などの大都市に限らず、この後行った桂林や黄山の郊外でも同じでした。中国の急速な発展を身にしみて感じた2週間だったといえます。
一方で僕個人としては、北京・上海で過ごした数日間は実はストレスが尋常ではなく…
個人的に日本でも東京や大阪などの大都市が苦手なので、毎日息苦しかったです。モンゴルの大自然を駆け巡った方が間違いなく体力的にはきついはずですが、なぜでしょう。大都市ってやっぱり精神的に削られる感覚がありますね。。笑

黄山

そして、また電車に乗って今度は仙人が住む世界、“仙境”と言われる黄山へ。中国では古くから、「黄山(こうざん)を見ずして、山を見たというなかれ」という言葉があるほどの名山。歴代の数々の詩人がここを訪れ、このまるで桃源郷のような土地で漢詩を読んだということです。
そびえ立つ山々と、それを覆う霧や雲が作り出す神秘的な景観はまさに仙境と呼ばれるにふさわしい場所でした。もう言葉が出てこないくらいの迫力に足元から全身の血が沸騰していくような、そんな鳥肌がブワァっと立ちました。ここはもう完全に僕の中での暫定ナンバーワンスポットin中国になりました。
この景観は、映画「アバター」の世界のモデルになったとも言われています。確かに納得と言える世界観。威圧感。


麓には古い建造物を残した古民家集落もあり、かつて万病に効くといわれた温泉地も存在します。人生の中でここに来れて本当に良かった。また必ず訪れたい!と思える場所でした。
肝心の撮影はというと、ドローンを中心に撮影をしたのですが、上空の風や不規則な山が連なることから操作がとても難しく苦労しました。持って行っていたバッテリーは4本全て使い切ってしまいました…
言わずもがな、終始アップダウンの応酬により膝はぶっ壊れました。

桂林

中国での最後の撮影ポイントは桂林でした。
ここの景観は何と言っても奇形の山が次々と乱立している不思議な地形。石灰質の土壌でカルスト地形の一種だそうです。
ゆったりと流れる漓江沿いに突如開けた街、桂林。古来より「桂林の山水は天下第一」と称されたそうで、水墨画を思わせる風景は多くの文人墨客に愛されたと言われています。
ここでの撮影は不運が重なり、過酷を極めました。
人のいない時間を狙う必要があったので、自転車を借りて午前3時頃から漓江に向けて紙地図を頼りに1時間半ほど走りました。そして二人でひたすら川沿いで夜明けを待ち。夜が明け、まだ薄暗い中、いざドローンで撮影を始めようとした次の瞬間の雨。。ドローンは雨に非常に弱いため回収。動画は全く撮れませんでした。
日本にいた時からずっと狙っていた、鵜飼のおじいさんの現れる時間帯は、現地の人によると夕方と早朝とのこと。土砂降りの中、夕方までおじいさんが現れるのを待つことにしましたが、その日は終日大雨のため現れず…。渋々同じ道を通りびしょ濡れになりながら宿まで自転車で帰りました。
次の日が中国最終日にもかかわらず桂林で撮れた動画はゼロ。やばい。最後の望みをかけてもう一度早朝3時からの夜明け待ちに向かうことにしました。


夜が明け、ドローンを飛ばして見てみると、そこにはなんとも神秘的な映像が。どうやら前日の雨のおかげでモヤがかかり、より一層幻想的な風景になったようです。

そしてまさかのまさか、ドローンを回収した次の瞬間一隻の小舟が川を下ってきました。鵜飼のお爺さんの登場。

前日どれだけ頑張ってみても無理だった2つのミッションがここで一気に達成されるとは…。波乱万丈な桂林旅でしたが、最終的には満足のいく動画を撮ることができました^^

元々のスケジュールでは、桂林の後は香港に行く予定だったのですが、アジア史上最大のデモが始まったばかりで、行くのを断念。急遽行き先を変更し、韓国のチェジュ島を旅の最終目的地とすることにしました。
また番外編として韓国でのチェジュ島での出来事を記事にしようと思います。

長くて拙い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。
今後も我々の活動を見守って頂けると幸いです。

P.S. 先日新しいHPを開設しましたので、見てやってください。
https://www.ghiondenim.com

GHION DENIM 
代表 祇園 涼介


最後までお読みいただきありがとうございます。今後ともジーンズブランドRockwell Japanをよろしくお願い致します。