コロンビアの統計について

私はコロンビア国家統計局(DANE)の統計資料マニアです。

仕事も含め、おそらく一日一回は必ずHPにアクセスするので、そろそろDANEのシステム担当から「このIP誰だろう?」と思われていてほしいです。

今日は、コロンビア人の死亡原因資料です。

国家警察や検死局、各種自治体も当然のごとく死亡原因を把握しているのですが、それぞれで数字や内訳が違うので、DANEのデータを一応正としたいと思います。

本邦外務省の海外安全ホームページの「コロンビア医療事情」内にこんな記述があります。

『主な死亡原因は心疾患,暴力による他殺,慢性肺疾患,慢性腎不全,糖尿病,交通事故,肺炎及びインフルエンザ,高血圧,胃がんの順になっています。』

暴力による他殺というパワーワードに時々驚く方がいらっしゃいます。
私も前々職で駐在する時、めちゃめちゃビビりました。なんてところに派遣してくれるんだ!と。

では、実際にDANEが公表した2019年の死亡原因ランク!

1. Enfermedades isquémicas del corazón (虚血性心疾患) : 8,365人
2. Enfermedades crónicas de las vías respiratorias inferiores(慢性閉塞性肺疾患) : 3,590人
3. Enfermedades cerebrovasculares(脳梗塞・脳卒中) : 3,570人
4. Agresiones (homicidios) y secuelas(殺人他関連死) : 2,934人
5. Neumonía(肺炎) : 2,039人
6. Enfermedades hipertensivas(高血圧症) : 1,811人
7. Diabetes mellitus(糖尿病) : 1,772人
8. Accidentes de transporte de motor y secuelas(交通事故とその関連死) : 1,417人
9. Tumor maligno del estómago(胃がん) : 1,219人
10. Todas las demás formas de enfermedad del corazón(その他心疾患) : 1,073人

こんな感じでした。
2016年から3年経ちましたが、全体的にあまり変わった様子はありません。殺人他関連死のランクが下がっているのは、全体的な改善傾向なのかと思いましたが、心疾患と肺疾患が増えたことが主原因のようです。

資料は下記ご参照ください。


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