伝えたいことはシンプルに

情報の的を絞る

私が今、うっすらと考えていること。それはデザインのスクールみたいな事業をやってみようかなということ。今回は、その事業をやっていくうえで必要になってくるカリキュラムみたいなものを考えたときに、これはやっぱり必要だよなというものをお話させていただきます。話ししてみてアリかナシかも判断していこうかなと思ってますので、スクール事業をやり出した時、全く違うカリキュラムになるかもしれませんが、それはそれで笑
その最初の今回は、デザインをやる上でこの考え方は絶対持っておいた方がいいというものです。タイトルそのまま「シンプル」な考え方。
デザインのお仕事にはいろいろありますが、私がやっているグラフィックデザインに限って言いますと、ロゴであったりチラシやパンフレットであったり、パッケージなんかも。細かいところでいうと名刺や封筒なんかもありますね。それらを制作するときにまずクライアントとヒヤリングをしますが、そのとき必ずといっていいほどよくあることが、クライアントの情報渋滞。要はあれもこれもそれも言いたい!です。
この「あれもこれもそれも」をそのまま聞いてしまい、そのままデザインに落とし込むとどうなるか?伝えたいことを丁寧に伝えているつもりが何も伝わらないデザインの出来上がりです。そうではなくて、デザイナーとしてまず必要なのは、そのいくつもある情報の中から「何を一番伝えたいのか」をちゃんと見極めること。極端なことをいうと、それ以外の情報は切り捨ててデザインするくらいがちょうどいい。もしくは、その一番伝えたい情報を中心にその他の情報をできるだけシンプルにまとめる。最終的なデザインに一番必要なのは、それを見た人が0.1秒でグッとくるものであること。

メインビジュアルにはとことんこだわる

デザインには「設計」の部分と「装飾」の部分、両方が必要だと私は思っています。情報を整理していくことが「設計」の部分であれば、その整理した情報をより伝わりやすくするのが「装飾」です。そしてそこで一番の鍵を握るのがメインビジュアルです。メインビジュアルというのは、ホームページだったらトップページの最初にバーンと出てきている画像のことで、パンフレットとかなら表紙とかで使われる画像のことです。一番目に止まるやつです。決してかっこいいとかかわいいとかオシャレに仕上げればいいというわけではありませんが、ここのクオリティだけは妥協はしない。このメインビジュアルの出来如何で0.1秒でグッとくるものかどうかが決まります。このグッとこさせるのが本当に大事で、グッときたあとに、ようやくその他の情報が伝わっていくのです。みなさん、商品を買う前やサービスを利用する前、それらの広告を見たとき、気になるものは一瞬で「ん?」と思うものがあったと思います。だからこそその商品やサービスのことを調べ出す。その「ん?」と思ったときに得た情報ってどれだけでしたか?
ここが商品を売る側、サービスを提供する側になると途端にわからなくなっちゃう。だからデザイナーっていう人間は必要で、デザイナーに求められることは伝えたいことをシンプルにまとめ、そして見た目にはむちゃくちゃこだわることだと思ってます。

というわけで今日は、伝えたいことはシンプルに。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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