そもそも「ブランディング」って言葉が難しいよね。

人と話すことで気付くこと

私、平日は毎日stand.fmという音声メディアで配信をしているのですが、先日はじめて、そのstand.fmでコラボ配信っていうものをさせていただいたんです。「ライフハックな暮らし」チャンネルのmioさんって方となんですが、
同じブランディングを生業にしているデザイナー同士(私はグラフィック、mioさんはwebデザインですが)ということで、特に打ち合わせをしていたわけではなく、私がmioさんのチャンネルにお邪魔して、なんじゃかんじゃブランディングのこと、デザインのことについて話した40分だったんです。

コラボ放送はこちら
https://stand.fm/episodes/6239592097b0c6000792fef2?fbclid=IwAR1TMPMU3JMW48hCGpWi8d8YD3G1UeR5lVIPZEG0aFpVZDRGsD3fKiJHVtI

で、その中でmioさんからの質問で「ブランド」って何?という質問がありまして、例のごとく私は「ブランド=らしさ」という風に答え、ブランディングは、ing進行形なので、その「らしさ」を外と内両方に浸透させていく活動です、みたいに答えてるんですね。
そこでふと思ったんです。当たり前のように使ってる「ブランディング」って言葉。定義がそれぞれあって、この言葉自体がそもそも難しいよな、と。
「ブランディング」って言葉だけ聞くと、とてもキャッチーで、「これからはブランディングだー」と使いたくなる。でも、いざ言ってはみるものの、で何するの?っていう方がほとんどかと。
だから、やれSNSブランディングだとか、やれ動画ブランディングだとか、
施策ありきの分りやすいものに飛びつきがち。それが決して悪いことではありませんが、その施策(SNSとか動画とか)自体が必要かどうか、その会社がやるべきことなのかというのも考えるのが本質なので、そこを履き違えちゃうとブランディングとは名ばかりのただのマーケティング施策になっちゃう。
SNSじゃない、動画じゃない、ってことではなくて、家を建てる前にちゃんと基礎を作りましょうってことです。

新しい言葉が増え、どんどん難しくなる

「ブランディング」って言葉はキャッチーだけどもう一般的になっていて、今更これを別の言葉に言い換えていこうとは思いませんが、「ブランド」「ブランディング」のちゃんとした考え方はしっかりと伝えていって、まず私の半径5m以内の人たちには理解してもらえるようにならないといけないなと、改めて思いました。
あと、「パーパス」とかって言葉も最近は聞くようになってきましたね。「存在意義」とか「目的・大義」みたいな意味があります。このパーパスをつくって、パーパスを主軸にブランディングしていきましょうという「パーパスブランディング」なる言葉が最近の流行りだったりします。
こうやって新しいキャッチーな横文字が出てくることで、また難しくなっていくんだろうな、なんて思ったりまします。個人的には「パーパスブランディング」なんて、そもそもブランディングで存在意義みたいなものを構築していくのに、あらためて「パーパス」なんて言葉いる?それを「ブランディング」って言ってきたんじゃ無いの?って感じなんですが、人は新しいもの、キャッチーなものに惹かれやすいので、これはこれで仕方のない流れなのかなーと思ったりしてます。
ただ、これ以上、言葉だけが乱立してどんどん難しいものになっていくのだけは勘弁願いたいところです。

というわけで今日は、そもそも「ブランディング」って言葉が難しいよね。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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