理念の浸透は経営者の行動で決まる

理念は形にすること

私は基本、デザインの仕事が中心になってはいますが、ブランドプランナーって名乗ってるんで、企業のブランディングもやってたりします笑
そこではやっぱり理念の部分から入っていくんですが、企業としてちゃんと理念を形にしてるところもあれば、なんかざっくりこんな感じではあるんだけどちゃんとした形にはしてないってところもあります。
どちらにしても、会社の理念というこうあるべきという思いは持ってて、
形にしているかしていないだけの違いです。
でも、実はこの形にしているってのがすごく重要で、経営理念を公開している企業の方が経常利益が高いっていう研究結果が出ているほどです。

理念の浸透は行動への反映まで

で、最近ちょっとこの理念を形にするっていうところからお仕事として入らせてもらうことが重なりまして、そこでどこの企業も課題として挙げていたのが、形には出来るけど、これをどうやって社員に伝えていこうか。です。
朝礼の場でこの理念を復唱させればいいのか、とか
社内に掲示しておけばいいのか、とか。
ぶっちゃけ答えはどれも正解なんです。
社員の方が理念に触れる場所と回数は多い方がいい。
ただ、この理念が浸透していくには段階があるっていうことだけは押さえておいた方がいいと思います。
この段階は大きく二つに分けると
「覚えている」
「行動できる」
で、理念浸透の順序でいうと、「共感」があって「認識」して「行動」へ反映する。という順序です。最終的に、この理念というものは行動に移していかないと意味がないんです。
なので、朝礼で復唱しても浸透の段階は「覚えている」まで、
社内に掲示をしても「認識」の順序までしかコントロール出来ていないんです。行動へ促す一つの方法として、人事評価制度は重要な役割を担ってきますが、それよりも何よりもやっぱり「行動している姿を見せる」が一番いい。特に経営者や上司といった重要な人物の行動や姿勢は、社員に影響を与えやすいので、「経営理念」とか「ミッション・ビジョン・バリュー」とかの文字情報を与えるだけじゃなく、その行動と触れる機会を増やすことが、理念浸透の一番の近道かなと思います。そして、そのためには社内上層部が皆、理念をちゃんと理解し行動していることが必須です。
なので、社員にどうやって伝えよう、と考える前にまず、自分はしっかり行動できているだろうか、これからどうやって行動に移していこうか、を考えて実践していくことの方が重要かと思います。
その方がより社内全体への理念浸透に近づいていくと思いますので。

というわけで今日は、理念の浸透は経営者の行動で決まる。というお話でした。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野

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