顧客を狩るより、顧客を生み出す畑をつくる

目先の利益をグッと我慢する

ブランディングはよく「売れ続けるための仕組みづくり」と言われます。ブランドを作って、ブランドを浸透させていけば、売り込むことをしなくても商品・サービスが売れていく。これは、ファンが顧客を呼んで、その顧客がファンになってまた顧客を呼ぶ、みたいなことが起きてくるからです。一言で言うと「口コミ連鎖」です。まぁ単純にそれだけじゃないですが、これがブランディングの一つの大きな効果と言っていいと思います。
商品・サービスを買ってくれる(利用してくれる)人は大きく3つに分かれます。
①顧客
②リピーター
③ファン
です。
商品・サービスを売ろうとするとき、どうしても目が行きがちなのは①です。特に新規顧客の開拓。これはこれで当然必要なのですが、ここにばかり注力してしまうと目先の利益だけに終わってしまって、商品・サービスを1回買って終わりの人たちを永遠に作り続けていかなくちゃいけません。しかしそれを続けていても、人口には限りがあるのでいずれは売上がゼロになってしまいます。
なので②のリピーターを作っていきます。世の中にはリピーターを獲得するための施策が沢山ありますよね。ポイントカードだったり、次回割引クーポンだったり。ここも結構注力しているところは多い。
だけれども③のファンとなるとどうか?明確にファンを獲得するための施策を打っているところは少ないんじゃなかなと思います。その理由として、ファンを獲得するための施策は(大体が)売上が上がらないってところがあるからだと思います。しかし、ここがとっても重要なポイントで、今は売上が上がらなくても必ずそれは大きな利益となって返ってくるということを、実はみなさん知っているんだけでも我慢が出来ていないだけだと思うんです。どうしても目先の利益を欲してしまう。我慢が出来る体力があるうちは目先の利益より将来の大きな利益に投資した方が絶対いい。

狩猟じゃなくて農耕

私が加入しているビジネスの団体でよくこういったことを言われます。
それが「ビジネスは狩猟よりも農耕」です。
先ほどの話はまさにこれで、ブランディングをするということは農耕なんです。しかも土台の土壌造りに他ならない。
土壌さえしっかり出来ていれば、ずっとその地に食料が生っていきます。
狩りだけだといずれ枯渇します。いかにしてこの土壌を作り上げるかか重要で、そこにどれだけ時間とお金を投資できるかが鍵になってきます。いや、お金はそれほどでも時間ですかね。時間は投資できるだけ投資した方がいい。たとえばファンを作るためにいろんな人とプライベートな時間で飲みにいくのもその一つ(お酒飲めませんが)。ゴルフの行くのもその一つ。方法はいくらでもありますが、土壌造りと考えてその時間を投資するとしないとでは違ってくると思うので、ただ遊ぶだけじゃなくてそこを意識しておいたほうがいいんだろうなと、自分に言い聞かせております笑

と言うわけで今日は、顧客を狩るより、顧客を生み出す畑をつくる。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野


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