ブランディングはキャンペーンでもイベントでもない、文化だ。

今日のタイトルはちょっと言い過ぎな部分もあるかと思いますが、それくらいの気概でやらないとブランドって浸透されていかないよねって話です。

ブランディングの誤解

よくブランディングの誤解として、この放送でも何度も言ってますが、ただロゴを変えたり、HPを新しくしたり、キャンペーンやイベントをやってみたり、みたいなものと思われがちなんですが…
本当に、よく「ブランディングやってます」って言うと、「ホームページを作るんですか?」っていう質問が返ってくるんです。そうじゃなくて、ホームページを作るにしてもロゴを変えるにしても、キャンペーンやイベントをやるにしても、それが本当に必要かどうか、このブランドに合ってる施策なのかを整理するためのものであって、ホームページやキャンペーンなどアウトプットありきじゃない。
それらをやるための土台、基礎をしっかり作りましょうってところです。で、この土台、基礎づくりもちょっと短絡的な見方をされがちなんです。ブランドの理念言語化しました、コンセプトつくりました、クレドつくりました、社内外に発信するためのツールつくりました、これで基礎工事終わりました、ではないんです。
これだと、キャンペーンやイベントと同じ一時期のブームで終わっちゃう。
これらを継続していくことが大切です。

ブランドの体質化

とくに社内にそのブランドを浸透させていくことがむちゃくちゃ大事になってくるんですが、これはもう一つの文化づくりに他ならないってくらい中長期の施策です。
今、読んでいる本にむちゃくちゃいいことが書いてありました。
「全社員がブランドの基盤という約束を具体的に実行できるかどうか、ブランドの体質化が非常に重要」と。このブランドの体質化という言葉がすごく納得感があって、ブランドの浸透とはよく言うけれど(実際今私もそう言ってましたし)体質化っていう言葉の方が腑に落ちる。
やっぱり、ブランドのらしさを知って、理解しても、それを体現(しかも自然に)できる体じゃないと意味がない。
世の中にあるいろいろな文化って、その体質化がされていると思うんです。例えばお祭りも、その祭りに参加している人たちは皆、その祭りらしさを体現している。それは人が入れ替わってもその文化が根付いていて継承されていっているので変わらず体現できている。
企業でもこのくらいの「ブランドの体質化」ができれば最強だなと思います。企業で人が入れ替わらないなんてことは絶対ないじゃないですか。でも人が入れ替わっても、様々な文化と同じように、変わらずブランドらしさを体現できる体質を作っていくことがブランディングの本質だと思います。
文化づくりのようにブランディングをしていくからこそ、ブランドという資産が手に入る。
だからこそ、そのブランドに価値が生まれるんだと思います。

というわけで今日は、ブランディングはキャンペーンでもイベントでもない、文化だ。というテーマでお話しさせていただきました。

ブランド・プランナー 採用ブランディング認定ディレクター 下野


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