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「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」は、ジャンルムービーならではの楽しさがある。

「ナイブズ・アウト」シンプルでいい。
ミステリーというジャンル内で完結に話を広げて、伏線を回収する手際の良さ。いい仕事しております。

台湾風カステラを注文したら、思ったどおりの台湾風カステラが出てくる感じ。
※"台湾風カステラ"は「パラサイト半地下の家族」をリスペクト!!(多分この口調も、半地下風でリスペクトと発音しているイメージで。。。)

"田舎の豪邸×老人の死体×大勢の癖の強い家族"ってだけで、ミステリー観に来たって感じしますが、
ミステリー以外のなにものでもないストーリー展開がよくって、それ以上でも、それ以下でもないけど、
無駄なくジャンルムービーを楽しめる。家の近くの映画館で観たのですが、人が少ないながら笑いも起こる安心ムービーです。

社会問題的なのも少ないながら入っているけど、基本、アカデミーとかそういうものを
目指さない程度の小気味よさを楽しめるジャンルムービー。

「パラサイト」、「1917 命をかけた伝令」、「フォードvsフェラーリ」、「アイリッシュマン」などのように、
何かすごい技術的なものなどはなく、シンプルな家の工夫と人間模様で、人が死んで事件になるってわけ。
なので、思想性ゼロで観れるお気楽作品。

昔みたいに、何か重い思いや、トラウマ的に何かを残す作品以外認めない的なハード・コアな考え方がなくなったおかげで、
こういう凪状態の映画も楽しめてよかった。

劇中にあるカーチェイスシーンが個人的に劇中の清涼感をビンビン感じて、ミステリーでよくある、
犯人が大体わかったときの飽きたを上手くかわしている時間帯で良かった。

ナーメテーターな映画の1本だと思うので、こういう映画観て、映画のハードルを下げたり、
上がりきった映画の鑑賞体験をフラットに戻すにはいい作品。

あれ、ディスってる?
ジャンルムービーとして丁度いい出来な映画なのですよ。

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