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「リチャード・ジュエル」は、青年期に躓いた人に染みる映画だった件

主役:"ポール・ウォルター・ハウザー"
監督:"クリント・イーストウッド"
とこの二人の名前だけで、かなり上がるのですが、軽く紹介。


監督:
"クリント・イーストウッド"は、老害をエンターテイメントにした「運び屋」、「グラン・トリノ」など、
老害がどのぐらい厄介か、そして、スクリーン越しだとエンターテイメントになるのかをわかり尽くして作っている巨匠。

今回は、「ハドソン川の奇跡」、「15時17分、パリ行き」、「運び屋」的な史実もの×淡々とストーリーを紡ぐタイプ。
このストーリーの紡ぎ方が"クリント・イーストウッド"の真骨頂って感じる。

主演:
"ポール・ウォルター・ハウザー"は、近年、「アイ,トーニャ」、「ブラック・クランズマン」など名助演。
(※ボンクラ白人系:決してディスではなく、哀愁すら漂う憎めないけど、決して許されないタイプを演じる)
このタイプが主演ってだけで、上がる!!
※決して、偏見とかではく、役者として頭に残るのが良いのよ。

ストーリーは、イーストウッドおなじみの史実もの。
"1996年アトランタオリンピックの爆破事件"のお話。

"ポール・ウォルター・ハウザー"演じる、ジュエルのお話。
FBIと新聞記者のところが問題がありますが、そこは、1つの説というレベルとして考えなきゃいけない。
(ここは、ここで、ジェンダー差別があるので、、、)

映画の前半にジュエルの半生が描かれていて、警官志願のよく言うと規律を守る人、悪く言うと融通がきかない人として描かれ、
後者のところが、強く出てしまいなかなか職が安定しない描写からの、アトランタオリンピックの警備仕事での、爆弾発見。

一躍、ヒーロー!!


からの、当時っぽいプロファイリング調査での、「ゆがんで見える金魚」リスクをそのまま実行しちゃう感じの操作の甘さ。そして、リーク報道。

ヒーローからの転落して、犯罪者扱い。
メディアスクラムでのプライバシー無し状態へ。
FBIの強制的な私物調査、盗聴。

これを、イーストウッドは、いい意味で、淡々とジュエルの警官憧れ(協力)を使ったより犯人に見えちゃうぞって言う映像で魅せる。
そして、最後のFBIとの対決するシーンで、ジュエルが成長を表す台詞とあの表情が最高。

そして、判決後のあっさりしている日常が、僕は躓いても、自分を卑下するより、誠実にできることからすすめる。
相談やら、仕事やら、生活やらをすすめるのが大切だぜ。とイーストウッドが仰っている感じがする。

"ポール・ウォルター・ハウザー"さんは大好きだけど、主役タイプの見た目しゃないのに主役なので映画館で観ないなんてもったいないおばけが出ちゃうよ。
※決して"ポール・ウォルター・ハウザー"さんをディスってるわけではなく、非常に好きな役者さんの一人です。

結論、冤罪怖い、メディアスクラム怖い。
被害者になる可能性も、加害者になる可能性もあるのだから、どちらにも人権や保証がしっかりしている世界にしなきゃ。

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