7/26㊎公開『台北アフタースクール』監督・キャストインタビュー、エンディング映像・場面写真 解禁!!
いよいよ7月26日(金)よりシネマート新宿他にて公開の『台北アフタースクール』。本日、監督のラン・ジェンロンと主演ジャン・ファイユンへのインタビュー、そしてレスリー・チャンの歌う「モニカ」が使用されたエンディング映像、ストーリーの核心部分に迫る追加スチールが解禁されました!
※作品概要は記事最後にあります。
ラン・ジェンロン監督 インタビュー
Q1.本作は、ラン・ジェンロン監督の恩師であるミッキー・チェン監督をモデルに描かれたとお伺いしました。製作までの経緯や、ミッキー・チェン監督との実際の思い出を描いたシーンがあれば教えて下さい。
A1.実際にジュンジー先生(ミッキー・チェン監督)の家や塾にも行ったことがあり、ジュンジー先生との思い出を基に、シャオジー先生の家や塾を描いているので、かなり実際の思い出に近しいものになっています。
Q2.これまで主に俳優をメインにご活躍されていたかと思いますが、本作は俳優のみならず、監督、脚本そしてプロデューサーに挑戦された理由をお聞かせ下さい。
A2.俳優のみならず、監督、脚本家、プロデューサーとして裏方の様々な仕事を経験することで、映画の完成に必要な一通りの流れを理解することができると思ったためです。実際に経験してみて、一つの映画が完成するまでには、多くの人々の協力が必要であることを知り、本当に感謝しています。
Q3.作中には、日本とのつながりが感じられるものがいくつか登場しますが、監督ご自身、日本にまつわる思い出などあればお聞かせ下さい。
A3.90 年代に初めて日本に行きましたが、その時の印象は清潔で整然としているということでした。また、当時の台湾では日本のドラマや映画が盛んに観られており、それらは私たちを成長させてくれた存在でした。その時代、ストリートも日本文化の影響を強く受けていたので、映画には当時の日本のストリート要素が多く含まれています。
Q4.劇中、エンドロールで使用されていたレスリー・チャンの「Monica」の選曲理由をお聞かせ頂けますでしょうか?
A4.「Monica」という曲を選んだ理由は、レスリー・チャンがジュンジー先生にとってアイドル的存在であったためです。この曲を選んだのはジュンジー先生の青春に敬意を表す意味があります。「Monica」が日本で人気の曲であることは後に分かりました。
主演ジャン・ファイユン インタビュー
Q1. 本作のオファーが来た時のお気持ち、またオファーを受けた理由をお聞かせ下さい。
A1.企画書を見て、映画の一部が同性愛者についてのものであることを知ったとき、最初は正直、出演することに少し抵抗がありました。なぜなら、キャラクターを上手く演じられないのではないかと心配だったのです。しかし、完成した台本を受け取った時、マネージャーは私に、台本を読んでから話し合うよう求めました。そう言われて読んでいくうちに、自然と物語に引き込まれていき、台本を読み終えると、心が温かくなり、昔のことを思い出しました。そして、チャン・ジェンハンとチェン・シャンがお互いに抱いている愛も、私自身にも、このようなとても親しい友人がいるため、とても心に響きました。愛にはいろいろな種類がありますが、愛とは、実際、非常にシンプルなものなのだと感じました。
Q2. 台湾の映画公式 SNS でメイキングやオフショットなどを拝見して、楽しそうな現場の様子が印象的でした!撮影期間中の思い出や”青春”を感じられる印象的なエピソードがあれば教えて下さい。
A2.撮影過程全てが、私にとって忘れられない思い出になりました。チャン・ジェンハンの父親が、チャン・ジェンハンとチェン・シャンを警察署から連れ出すシーンがあります。実際、その場面は重いはずなのですが、監督が付け加えたセリフと演技がとても面白かったので、イータイと私は笑いをこらえることができませんでした。必死でこらえようとしましたが、こらえきれなかったので、あの短いシーンを何度も撮ることになったのです。自分の若いころの思い出がたくさん蘇ります。世代は違っも、若いころはみんな同じようなことをやっていたんだな。とても興味深いし、笑えるなと思いました。
Q3.本作の監督であり、ご自身の大人になった役を演じられたラン・ジェンロンさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。
A3. 初めて監督にお会いしたときは、ラン・ジェンロンさんということでかなり緊張しました!監督はクールでちょっと近寄りがた…という印象があったのですが、話してみると、実はとても面白い人だということに気づき、撮影中に打ち解けることができました。実は、私は自分にあまり自信がない人間なので、監督から「カット!」と叫ばれると、緊張して、うまくできたか心配で、黙って監督の顔を見てしまうことが多いのです。監督はそれに気づいてくれたのか、私が監督を見ていることに気づくと、肯定の表情を浮かべて褒めてくれたので、安心して続けることができました。私が緊張しているのを監督が気づいてくれて、すれ違いざまに背中をポンと叩いて励ましてくれることもありました。最初は、監督は近寄りがたい人だと思っていたのですが、後になって、実はとても面白くて温かい人だと気づきました。
Q4.日本の観客の皆さんにメッセージをお願い致します
A4.愛には様々な形があります。必ずしも一つだけとは限りません。皆さんと一緒に映画の中で、純粋で若々しい勇気を取り戻せることを願っています。
作品情報
『台北アフタースクール』
【イントロダクション】
あなたもきっと、大人になって忘れていた、大切な“何か”を思い出す—— 監督は、台湾ドラマ「アウトサイダー〜闘魚〜」で大ブレイクした人気俳 優ラン・ジェンロン。亡き恩師ミッキー・チェン監督との実話をもとに、 懐かしい青春の日々を描いたヒューマンドラマが誕生した。「僕らのメヌ エット」など数々の映画やドラマへの出演で注目を浴びてきたラン監督 が、世界の批評家から高い評価を得た初監督作『ぼくの人魚姫』に続き、 メガホンを取る。主演を務めるのは、台北映画祭の期待の新星を選ぶ「非 常新人(SUPERNOVA)」プロジェクトに選ばれた、ジャン・ファイユ ン、チウ・イータイ、そして映画『ひとつの太陽』で金馬奨の主演男優賞 にノミネートされたウー・ジエンハー。ほかシャーリーズ・ラムやホウ・ イェンシーなど、新進気鋭の俳優から実力派俳優まで多彩な俳優陣が集結 した。本作は第 36 回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門に選出さ れ、第 25 回台北映画祭クロージング作品として上映された。
【ストーリー】
1994 年、台北の予備校「成功補習班」に通った 3 人組、チャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハー。イタズラ好きな彼らは、予備校で“成功三剣士”と呼ばれた問題児。卒業後それぞれの人生を送っていた3人は、入院中の恩師、シャオジー先生のお見舞いを機に久しぶりの再会を果たす。先生の言葉をきっかけにかつての予備校へ足を踏み入れると、そこに残された青春に触れ、懐かしい日々が次々と蘇ってくるのだった——。高校3年、大学入試まで残り約1か月。成功補習班に新たな代理講師が着任してくる。——それが彼らの人生 を大きく変えることになる、シャオジー先生との出会いだった。枠にとらわれない授業で、生徒たちに寄り添 い、心を掴むシャオジー先生。自分らしく生きる先生と過ごすうちに、3人それぞれが自分自身と向き合い、 本当の自分を見つめ直していく。
2023 年/台湾/シネスコ/5.1ch/118 分/中国語
監督:ラン・ジェンロン
出演:ジャン・ファイユン チウ・イータイ ウー・ジエンハー シャーリーズ・ラム ホウ・イェンシー
原題:成功補習班
日本語字幕:小木曽三希子
字幕協力: 東京国際映画祭
配給:ライツキューブ
© 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
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